26日昼、天神・福岡銀行本店前で、自民党総裁の谷垣禎一氏が街頭演説を行なった。
　
　演説のなかで谷垣氏は、自民党のシャドウ・キャビネット（影の内閣）を編成したことに触れ「党の三役も幹事長は石原伸晃さん、政調会長は石破茂さん、総務会長は小池百合子さんというように、これまでよりも大幅に若返らせました。自民党は若い力がどんどん伸びてきているということをお示ししたい。そのためにはシャドウ・キャビネットを作って、本物のキャビネットに負けない人材が、自民党にはいるということを皆さんにお示していきたい」と説明した。また、日中の外交問題として注目されている尖閣諸島について「中国は、中国の周りのほとんどあらゆる国と国境や領土の問題を抱えています。そのような国々と連携して問題の解決にあたる必要があります」との提言を行なった。
　谷垣氏は他にも民主党の政策について触れ「民主党には、はっきりとした政策の基本方針がない。これから数年間、どういう風に日本をもっていくかということを民主党は、はっきり示してもらわないと困る。それがない限り、日本の景気は良くならない。自民党は、国民生活に必要だと思うことは積極的に我々の考え方を打ち出していく、そうして我々が打ち出した考え方を民主党が使って頂いて良い」と述べ、反対一辺倒ではない自民党をアピールした。

　また、同会場では谷垣氏の前に11月の福岡市長選挙に立候補を予定している元KBCアナウンサー・高島宗一郎氏も街頭演説を行なった。高島氏は「13年間、マスコミで働いてきました。福岡の素晴らしいところ、住みやすいところ、隅々まで取材してきました。そのなかで住みやすいからこそ見えてこない危機的な状況、そういうものを感じていたため立候補する覚悟を決めた」「35歳、行政経験ナシ、だから市民目線でやれる。」と自らが福岡市長選に立候補する理由を述べた。また、演説のなかで具体的な政策に触れ、福岡市役所の職員を2割カットすること、徹底的な情報公開を行なうことを挙げた。高島氏は「福岡市をアジアのなかの福岡、世界の福岡に変えていきたい。アジアの富、ビジネス、人、モノをもっと福岡に取り込んで、そしてそのなかで生まれたお金で、小さい子供からお年寄りまで安心して生活できるような、そんな街を作りたいと思う」と、福岡市のこれからのビジョンを語った。

【中山　俊輔】

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