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コダマの核心

能無し吉田市長の再選断固阻止・再選を許したら福岡市は衰退 市民は物笑いの種になる(3)
コダマの核心
2010年10月14日 08:00

吉田氏には能がない

 (1)福岡市長の模範として「進藤一馬・桑原敬一」両氏があがる。進藤氏は人格者で調整能力に長けていること、桑原氏は役人上がりとして事業をバリバリと遂行したことが高く評価される。だが二人の就任時代には人口が増え収入は右肩上がりに増加していた。企業経営でいえば努力せずとも収入増が約束されていた。二人には『稼ぐ・増収』という能力は問われることもなかった。
 残念ながら時代は様変わりしてしまった。福岡市はいずれ人口も頭打ちし活力も無くし都市力が衰退していくことは確定している。福岡市の事業を遂行するのにも金がない(税金の自然増は期待できない)。増収しながらしか事業計画も実行できないのだ。「改革断行」の指導力に加えて収入増を果たす「攻めの経営能力」が求められる。「攻めの経営能力」は一夜にして達成できるものではない。
 達成のためには「工程表」の作成を明示が必要となる。言うなれば「2030年までの都市福岡をどうするか」という設計図の明確化である。企業経営に即するならば中期事業計画の策定ということだ。弊社でも現在、全社員で週末集まって必死で「5カ年事業計画」を練り上げている。表現を変えればいまからの首長は企業経営者以上の経営能力を具備しなければならないということになる。経済記者であった吉田氏には他人事の評論はできても経営力はパーだ。

4年前の市長選の様子

 (2)「増収路線」を踏み切りにしても競争は激烈だ。「増収路線」の代表が観光業である。観光業の頂点が中国人の呼び込みをどうするかだ。誰でもが安易に「アジア(中国)に近い地の利を生かせ」と唱える。しかし、現実はどうだ。東京・銀座を歩いてみれば愕然とするだろう。中国人の若い女性グループ(3から4名)が闊歩している。福岡でみられるクルーザー船による観光ツアーの慌しい雰囲気はない。グループ旅行を楽しんでいるのである。
 要は中国観光客の主流は九州を超えてひと足飛びに東京に来ているのだ。中国人にとって「東京=富士山=京都=大阪」がメイン観光ルートのようである。我々に置き換えて考えてみよう。中国に行く場合にはまずは「北京、上海に行こう」と思うではないか。「中国に近い九州へ!!」と叫んでも魅力のあるコンテンツがなければ激烈な観光客誘致合戦には勝ち抜けない。この闘いに勝利するには首長の采配力如何にかかっているようだ。
 観光業での見本は金沢市だ。前田藩の歴史的遺産をうまく活用するばかりでない。時代を先取り産業として「デザインの先端の都市」のイメージを定着させた。またエコ流「町おこし」の見本を築いた。そして何よりも情報発信が巧みである。一度、金沢に来たお客から少しづつお金を落とさせていく仕掛けは見事。町並み自身がブロックごとにテーマ館になっているのだ。このような観光業のスキームを完成させたのは金沢市の歴代の首長の貢献によるものであろう。

 (3)「都市福岡」の成長路線は九州エリアを意識しなければいけない。「都市福岡の成長が九州を牽引する」広大な構想力と実行力が新福岡市長に求められている。「九州の繁栄を伴わない福岡の成長はない」という『道義的都市福岡の役割』を強調しているのではない。とういうのは近々、『九州道州制』を導入しないと九州一体となった繁栄は不可能になる。『九州道州府』の行政の中心都市は「都市福岡」になるはずだ。新市長にとって「九州全体を束ねる」デザイン力が必要とされる。「都市福岡が沈滞した状況を打破し九州を牽引する」突破力が求められるのだ。

土地が余るアイランドシティ (4)「アイランドシティ」建設の当初は様々な「夢とロマン」が語られていた。共通したキーワードは「アジアのゲートウェイのお手本」であった。例えば「最先端の医療技術ゾーンを設置して中国・アジアの人たちを治療に呼び込む」とか素晴らしい理念・使命が語られていた(余談だが、中国、韓国、アジアを廻ってみるとどこの構想も桁違いだ。港湾を除く200ha足らずの狭い土地さえ活用できないとは情けない話である)。
 「アイランドシティ」の活用に行き詰った吉田市政に手をさし伸べようとしたのが、福岡県の関係者達だ。コンベンション建設の提示をしたのだが、吉田市政は「早く不動産を転売したい」という一心で拒絶した。「夢のアイランド」はただの厄介な不動産処分対象物に成り下がってしまった。見識のない吉田氏のなせる業である。「都市福岡」の発展の要の一つはやはり「アジアから人材・金・企業を呼び込む拠点造り」であろう。「アイランドシティ」だけでなくもう一度、アジア布石の都市戦略の構築が早急の課題である。

 (5)日本、アジアに通用する中小企業の育成である。福岡の通販業(健食)がこの世界で領導していることを知っているのは関係者ばかりであまり広まっていない。これらの企業のなかにはかなりの所得を挙げている。だから福岡市にとって法人住民税を沢山納めてくれる有難いお客様だ。また全国から商談にやってくる訪問者数も馬鹿にはならない。宿泊代も落としてくれているだろう。
 この通販業界もいまや中国進出を本格化している。各企業の動きはダイナミックである。同様に「博多発のラーメン業界」も日本の市場からアジア・世界に羽ばたいている。福岡で通用するビジネスモデルを磨き日本、アジアへ攻撃を仕掛ける中小企業・業種の育成の施策を新市長は意識的に系統だてて推進すべきである。福岡には若者にとって将来性のある職場は少ない。創出させることが緊要のテーマになっている。

 (6)福岡市民の方々、「今回の市長選は、まー能がないことはわかっているが、吉田氏に再選を託そうか」という消極的な支持意見が多い。度々、指摘したとおりに「能がない、熱意がない、見識がない」吉田氏に再選を任したら必ず「都市福岡」は衰退する。それを覚悟で吉田氏を推すのなら勝手だ。だが、彼と没落の運命を共にする義理はなかろうが!!これからの首長の資質に必要な「決断力・経営能力」を具備した立候補者は、必ずいるはずだ。市民の皆さんは吟味して投票されたし。

(了)


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