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特別取材

"福岡維新"真のスタート アビスパ福岡J1昇格をかく語る(4)
特別取材
2011年2月 3日 07:00

アビスパ福岡(株) 代表取締役社長 大塚唯史氏インタビュー

<J1でのさらなる飛躍>

 ─放映権収入の見込みは、いかがですか。

 大塚 ご承知の通り、一度リーグに入ってから分配されるのですが、J1はJ2の倍は見込めます。ただ、リーグのスポンサーが非常に厳しい状況下にあることも事実です。

 ─現在の我が国の経済状況が反映しているのですね。

 大塚 スポンサーに関しては、広告効果より「地域貢献」、そして「活動や理念への賛同」を中心にアプローチを行ない、一緒に活動することです。また、私は以前、広告会社に勤めておりましたので、どのタイミングでどのような手法でスポンサーという紹介・披露をするのがベストなのかを、十分に検証してから行ないます。

 ─広告マンから一念発起して社長業にチャレンジされて、いかがですか。

 大塚 心身ともに大変ですが、とても充実しており、やりがいがありますね。また、一生分に値する人々との出会いがあります。今までお会いできなかった方々と出会えたことで、さまざまなご意見を拝聴することが財産となっております。使命を果たすためには、まだまだやらなければならないことが多いです。
 そして、私1人の力だけでなく、専務の下田、常務の田中の3名それぞれの得意分野を駆使し、持ち味を出しながら進んでいます。3人というのはとても良いです。2人であれば意見が分かれてしまいがちですが、3人だと最終的にまとまりますね。
 まずは、単年での黒字を計上して、水面下にある赤字を減らしていくことです。アビスパの身の丈はどこなのかを、見極めてつくっていかなければなりません。
アビスパ福岡(株) 代表取締役社長 大塚唯史氏 無料チケットをバラ撒くのは、全面撤廃ではありませんが、大幅に改善しました。チケットは金券という意識をスタッフ全員に浸透させ、「チケットは買っていただくもの」という意識付けを徹底し、皆でチケットを売ることに専念しました。サポーターも協力的です。戦略的なチケット進呈は構わないのですが、無意味なチケットのバラ撒きは私が就任して以来ありません。それよりも、選手とスタッフそしてフロントが一丸となって、魅力あるパフォーマンスと楽しみを提供し、足を運んでいただけるようなことを実践することです。
 11年シーズンも初心を忘れず挑戦し、戦ってまいります。

 ─ますますの飛躍を心より祈念いたします。応援しております。本日はありがとうございました。

 大塚 ありがとうございました。使命感を持って最善を尽くします。

(了)

【文・構成:河原 清明】

<プロフィール>
大塚 唯史(おおつか ただし)大塚 唯史(おおつか ただし)
1961年、神奈川県川崎市出身。上智大学卒業後、電通関連の広告代理店などを経て、95年より電通九州に勤めてきた。03年、プロ野球の福岡ダイエーホークス(現・福岡ソフトバンクホークス)の優勝パレード運営に参加。アビスパの公式記録員や女子サッカーなでしこリーグ1部、福岡J・アンクラスの運営責任者などもボランティアで務める。09年、電通九州大分支社長に就任。10年、アビスパ福岡代表取締役社長に就任。

アビスパ福岡(株)
所在地:福岡市東区香椎浜ふ頭1-2-17
設 立:1994年9月
資本金:1億2,599万円
売上高:(10/1)10億614万円
URL:http://www.avispa.co.jp/


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