<月間600万円かかる生命維持装置>
奇妙な世のなかになってきた。正論が通らなくなってきたのだ。正論を吐けば既特権を守る側からは強烈な反撃が返ってくる。これがまかり通るのである。おかしな世相だ。意識を失い昏睡状態に陥った『植物人間』の状態で生命をつなぐためには生命維持装置が必要になる。かかる費用は、程度の差もあるだろうが、だいたい月間600万円だとか。若い人の場合なら『蘇生の可能性』もある。だから維持装置が必要なことはわかる。
だが老人の場合にはどうなのだろうか? 「高額費用を使うこともない」と、断定したら袋叩きに合うのではないかな!!「他人の生命をないがしろにしている」と、罵声を浴びる感じがする。病院側にとってはありがたいお客さん(売上が毎月、期待される)だし。「医療負担の急増で医療保険制度がパンク寸前だ。生命維持装置の設定の基準を厳しくすべし」と大声で正論を吐く人は皆無だろう。勇気がいる。
<E U 加盟国なら袋叩き>
その月額600万円をはるかに超える高額を浪費して生命装置を維持し、辛うじて息をしているのが日本国家組織の現実である。最近、確定情報が流された。2011年度末までに日本国家の借金が1,000兆円を超えるという情報だ。待望していた1,000兆円に達したのである。日本国の所得(国民総生産額)は500兆円といわれるが、実質450兆円前後だ。収入の2.2倍借金していることになる。楽観論者は「日本には資産があるから問題がない」と論じるが、はたしてそうだろうか。
2011年度の予算規模からも同じことが指摘できる。3月11日、東日本大震災が発生したことで第4次補正予算まで組まれることになるが、現時点でザックリ言えば100兆円の予算(支出)に対して収入は40兆円しかないのである。家計規模を例に置き換えると40万円の収入の2.5倍となる100万円の生活をしているということになる。これでは破綻するのは時間の問題であることは明白だ。まともな感覚の人であればこんな放漫な生活をするはずがない。すぐに、個人破産を申請しなければならなくなるからだ。
E U 内で第3番手の経済力があるイタリアは、「借金が国の収入(国民総生産高)の120%にもなるとは一体、どういうことだ。許し難い」と、E U 内における批判の対象になっている。加えて、イタリア国債は暴落、株市場は荒れまくり、首相は辞任表明するなど波乱状態に陥っている。
仮に、2.2倍の借金を抱えている日本がE U に加盟していたとすれば、E U の仲間たちから「無能な奴だ!!お前を入れていたら地獄へ引っ張り込まれる。さっさと脱会しろ」と、レッドカードを突きつけられるはずだ。日本の国家指導者たちは現状に対してどれだけの認識があるのであろうか。
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