<玄海原発の怖さ>
さー、親分の東電がこけた(実質国有化された)。子分の九電はどうなる。以前も指摘したように、平時は経営する側にとって原発発電ビジネスはありがたい。莫大な利益をもたらしてくれる。非常時になれば、一企業の力では制御不能になる。東電に見られるように、国家資金の投入がなされなければ収拾できなくなる。
≪資料3≫で見られるように、九電は使用済み核燃料処理引当てを4,000億円近く準備している。平時なら「さすが九電さんは懐深い」と感服するだろう。しかし、非常事態になれば3,700億円くらいの金で対応できるわけがない。一瞬にして【ギブ・アップ】を宣言することになるだろう。
さて、玄海原発の怖さである。まずは我々が存命中には、地震・津波による事故発生の可能性は低いであろう。怖さの(1)は使用済み核燃料が山積みしてあることだ。(2)これに向かってテロ、北朝鮮からのミサイル攻撃があればアウト。広島に投下された原発の数十倍に当たる核爆発の恐れがある。こうなると西は佐賀県有田町、長崎県松浦市まで、南は佐賀市まで、北は壱岐島、東は福岡市西部まで、広範囲の住民が疎開しなければならない。
また、(3)老朽化した原発の故障からくる放射能漏れの危険性、(4)15年以内には老朽化した原発の廃炉の処理がくる、などなどがある。原発廃炉の時点では、その費用捻出のために電気料金値上げと国からの助成金が投入されることは確実になる。結果、原発は高いものにつくということが赤裸々にされる。そうなると、必ず「そこまで一企業の九電を支援する必要があるのか」という糾弾の声が高まってくる。
<赤字は1,000億円を超える>
≪資料4≫(12年度第2四半期決算)を参照していただきたい。連結においては、経常損失190億円、個別では損失267億円という異常決算になっている。「ライバルはいない、料金価格決定は好き放題、国は庇護してくれる」―殿様会社が赤字を出すとは信じられない。しかし、その理由は簡単である。原発稼働が制約を受けたからである。では、12年度全体はどうなるのか!!以前に「九電は最低800億円の赤字になる」と予測した。
権力に固執した松尾・眞部両巨頭は、事態解決の機を逸してしまった。後世において2人は【九電を地獄に落とし込んだ極悪人】と呼ばれるであろう。現在の流れからいえば、経済産業省は12年3月いっぱい、原発稼働の再開を認めないであろう。そうなると、連結では1,200億円、個別では1,500億円ラインの当期損失計上を余儀なくされると見る。『経営無能の松尾・眞部両人』が立証されることになる。
どうであれ、天下を握っていたつもりの九電が、『IBのSIC』に書かれること自体が情けない話である。世も末だ。松尾会長!!
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<COMPANY INFORMATION>
■九州電力(株)
代 表:眞部 利應
所在地:福岡市中央区渡辺通2-1-82
設 立:1951年5月
資本金:2,373億400万円
売上高:(11/3)1兆4,860億円
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