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存在感増すソーシャルメディア(中)
特別取材
2012年2月17日 16:00

<アメリカでは必要不可欠のツールに>
 ソーシャルメディア先進国のアメリカでは、テレビ、新聞など既存のメディアを超えて、すでにメインストリームとなっているという。
 世界的に影響力を持つフェイスブックは、世界で8億人のユーザーを持つと言われる。若いユーザーだけでなく、シニア層の利用も年々伸びるなど、年齢層が拡大。ユーチューブは音楽視聴などで、すでにテレビにとって代わる存在となっている。新聞、テレビ、ラジオに慣れ親しんできたシニア層にとっても、もはや軽視できないメディアとして発展を遂げている。

 シリコンバレー発のソーシャルメディアのトレンドについてセッションを行なった米ビートラックス社のCEO・ブランドン片山ヒル氏は、「日本では、まだオフラインの情報が豊富で、ソーシャルメディアはアメリカほど普及していませんが、アメリカでは、生活の一部、あるいは、すべてと言われるほど手放せないものになっている」と語る。アメリカンフットボールの中継などもネットで観戦し、タッチダウンの瞬間などにはウェブ上でつぶやいたり、コメントしたりして、多くの人とスポーツ観戦の楽しみを"共有"する。

<より高度な口コミ>
 「今後、ソーシャルメディアは自己表現とプライバシー保護の間で揺れ動くと思う。アメリカは自己表現寄り。日本はまだプライバシー保護寄りですが、ソーシャルメディアの発展によって、コミュニケーションの民主化が起きているのだと思っています」と片山氏。メディアの発信した情報よりも、ソーシャルメディアによる家族や友人、自分の好みに合う人物の発信した情報の方が、より信頼性が高く、価値のあるものだと判断するようになってきている。

 「発信者が、"They"から"We"へと変わり、ポジティブな変革が起きている」と片山氏は言う。テレビの中のジャーナリストやキャスターの言うことを受けるだけだったこれまでから、自らが情報を発信でき、その情報について、フェイスブックの「いいね!」の機能などを活用し、情報の真偽を多くのユーザーで確認し合うことができる。大多数の意見が見えやすくなっている。

 この高度な口コミをマーケティングなどビジネスに活かそうとする流れが、大きな潮流となりつつある。

(つづく)
【岩下 昌弘】

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