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蘇るか、"舟運都市・江戸"― 日本橋再生計画―(3)
社会
2012年3月29日 07:00

<「東洋のヴェニス」復活なるか>
日本橋 イタリアでは、水運都市ヴェネチアの集客力は依然強い。現在、観光庁が目指すウォーターフロントでの観光客誘致。これにぴったり合うのが、かつて、舟運で栄え、東洋のヴェニスとも呼ばれた日本橋かもしれない。
 東京の街を巡っている水路をうまく観光に取り入れ、街の吸引力につなげていく。三井不動産 日本橋街づくり推進部事業グループ統括の甲斐竜弘氏は「ゆくゆくは首都高速を移設して、その後、木の橋を復活させられないかと考えています。水辺に人が集まってくる、橋を人が行き交う、そのような日本橋を復活させたい」と話す。
 14年には、現在、中央通りから一本入った仲通りの福徳神社が改修され、仲通りが神社の参道になる。中央通りと合わせて、2本の表通りが現出する。現在進んでいる中央通り沿いの「線」での再開発が、「面」となって展開することになる。

<残しながら・蘇らせながら・創っていく>
 日本銀行本店からつながる桜並木を延長し、14年には、TOHOシネマズ日本橋(仮)がオープン予定。商業施設、オフィスなどからなる大規模な複合施設が誕生する。
 室町東地区の複数の地権者が持つ5ブロックで、江戸期のようににぎわう街並みの再現を目指す。「江戸時代に日本橋は、商業の中心地でもあり、文化の発信地でもあった。今はエンターテインメント施設がないので、劇場があって、若者も多く集まるような街並みを創出できればと思っています」と甲斐氏。劇場、エンターテインメント施設、文化施設、宿泊施設など、街が連続して続いている大規模な"街並み"のプロデュースを仕掛ける。
 一方で、実現のための課題はまだまだ残されている。建設後、50年以上が過ぎている首都高速。日本橋の上空を通っており、多くの観光客を招くためには、この高架が景観を邪魔しているのは否めない。
 首都高速の移設とともに、コミュニティに元々あった「水辺空間」を復活させ、地域の良さを活用する動きが出ている。

(つづく)
 
【岩下 昌弘】
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