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トンネルでは息を止める「2階だけバス」に早くも陰り?
行政
2012年4月 2日 14:25

 3月24日から運行開始した2階建てバス「FUKUOKA OPEN TOP BUS(フクオカ オープン トップ バス)」。昼間は「シーサイドももち・福岡城址コース」5便と「ベイサイド・博多街なかコース」4便、夜間に「福岡きらめき夜景コース」1便の計10便が運行中だ。
 同バスを運営する西日本鉄道(株)(以下「西鉄」)に対し、福岡市は車体購入費として約1億5,000万円を補助。さらに、2012年度の予算から「2階建てバスPR事業」として計約1,870万円を投入するなど力を入れている。しかし、スタートから1週間が経ち、「前日までの予約で満席」という状況に陰りが見えているようだ。

2階建てバス「ベイサイド・博多街なかコース」(3月30日撮影) 3月30日、実際に「ベイサイド・博多街なかコース」に乗車し、その様子を取材した。当日はまだ肌寒く、平日の昼間ということもあってか、乗客は記者を含めて11人。空席が目立った。バスには「バスアナウンサー」として、西鉄が契約した芸能事務所所属のタレント・モデルなどが同乗しているが、後部座席に座って案内するため前を向いている乗客からは姿が見えなかった。さらに、そのアナウンスには、トンネルを通行する際に(空気が悪いので)息をとめたほうがよい(屋根がなく乗客が外気にされされる車体の特性上、トンネルを通行すること自体、不適切ではないか)とか、街道を行き交う人々に手を振るように依頼する(バスのPRを乗客にさせる)など、思わず首をかしげる内容も含まれていた。

 前述の「2階建てバスPR事業」予算のうち約1,600万円が、「2階建てバス」の乗降場所で観光案内を行なうコンシェルジュの経費。西鉄が用意した"姿が見えないバスアナウンサー"と同様、乗客数の増加にどのような効果があるのか気がかりだ。すでに一部の市民の間では、2階にしか座席がないことから、『2階だけバス』との蔑称で呼ばれている。コースの見直しも視野に入れた改善策をとっていかなければ、「動く税金のムダ」と呼ばれる日も決して遠くはない。

【山下 康太】


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