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ポリ乳酸を使わない低価格のバイオマス容器~(株)三井アール・ディー
新商品・新技術
2012年5月 8日 07:00

 環境保全のみならず、最近は再生可能エネルギーの開発においてもバイオマス技術が注目されるなか、(株)三井アール・ディーの独自製造技術によるバイオマス容器の素材そのものが自然循環し、耐熱性に優れていることなどで話題を集めている。

<耐熱性に優れたバイオマス容器>
0508_mitui_2.jpg 同技術は、竹・間伐材・もみ殻・藁・すすき・貝殻・カニ殻・茶殻・焼酎粕など、さまざまな原料を粉砕して粉末化した素材を使用する。そして、同社独自の特殊な技術(特許出願中)により、金型に流し込んだ原料をプレス機で"熱で固める"というのが最大の特長だ。製造された容器は熱に強く、電子レンジなどでの加熱も可能。さらに、生ごみ扱いとして廃棄でき、土に埋めると100%生分解するなどの『自然循環』を実現する。

 同社が「エコロジー(環境保護)」と「エコノミー(経済)」を合わせた造語「エコロミーの真髄」と表現する製造技術は、経済性にも優れている。竹・間伐材・もみ殻・貝殻といった不要材および未利用材を使用するため材料費が安いという点は従来のバイオマス容器と同じ。同社の技術はさらに、冷やして固める製造方法で使用される"高価なポリ乳酸を使用しない"ため、その分安価にすることができるのだ。

 また、同社のバイオマス容器製造技術は"イノベーション"と言える可能性を秘めている。たとえばキャンプなどで使用し、その場で捨てても土に戻る。また、原料製造技術(特許取得)は幅広い材料の選択肢があり、たとえば牡蠣の貝殻で生牡蠣を売るための容器を作るなど、容器も含めて"「地産地消」というブランディング"が図れる。

0508_mitui_1.jpg 現在、さまざまな地域で廃棄処理が問題となっている不要材の解決法にもなる。一例をあげると、福岡県八女市では竹林が2,460ヘクタールもあり、不要材として処分しようとすると莫大な費用がかかるという。同社の技術による"安価な竹素材の容器"が市場に流通するようになれば、竹林は地域の財産として生まれ変わる。加えて、使用済の容器は、燃料にすることもでき、地域レベルでの循環型社会の実現に大きく貢献するだろう。

【山下 康太】


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