＜既存利権執着集団：クリエーターの激突時代＞
現代の生活のあり方自身が根底から揺らいでいる。こういう時代には一から物ごとを組み立てる"クリエーターの個人力"が無限のパワーを発揮する時代だ。「2011.３．11以降、原発に頼る生活を放棄しなければいけない」との、国民の合意ができたはずだ。なのに『原発利権執着集団』は、必死になって再開活動の画策に発している。東電、経済産業省の役人、政治家、学者、原発自治体、およびその住民らは、日本国土が破壊される懸念にはまるで関心がない。彼らの脳裏には原発利権に執着して、飯のタネや権力を固守することしかない。
もしもだ！！不謹慎だが、福島第一原発４号機が粉砕していたら、どうなっていたのか。最低でも関東地区は全滅していただろう。各専門家の分析を総合すると、「４号機が完全爆発する可能性は99％あった。事なきを終えたのは、たまたまの奇跡」だそうだ。４号機が粉砕されていたらこの『原発利権執着集団』は跡形もなくなっていたであろう。
しかし、一方では人間の英知は無限の可能性を秘めている。自然再生エネルギー＝太陽エネルギーを活かした『現代の電力王』へ挑戦する兵（ツワモノ）どもが、雲海の如く登場し出した。彼らの活躍を期待したい。
＜海外でのビック実績をあげる快挙＞
この『傑物シリーズ』は、今回が３回目である。今回の傑物、『"産業革命家"Ｊ氏』は78歳である。同じ年の友人と月に１回、タイに飛来している。記事でも紹介するマレーシア半島の運河建設プロジェクトの陣頭指揮をとっているのである。５年以内には建設着工を検討している。
「コダマさん！！今から発展するアジアのために貢献する。このままでは、日本は沈没するよ！！」と喝破する。
詳細は後に譲るとして、日本にはまだまだＪ氏のような傑物経営者は無数、存在している。今後もこのシリーズに続々とご登場していただきたい。そして経営者の方々に、「激動の時代こそ"個人力"が無限に発揮できる確信」を与える役目を担えることを願っている。
＜南アジア最大の「クラ地峡新運河」を開発する"産業革命家"Ｊ氏＞
2012年も、すでに半分近く経過した。日本国経済は、昨年の夏場から一進一退で、企業を取り巻く環境は依然厳しい状況にある。建設業界に目を転じてみると、今年から東日本大震災による復興需要が本格的に享受でき、各社の受注高を確実に押し上げ、当面の業務を下支えしていく予定だ。
しかし、震災復興需要以外では、09年の民主党政権誕生以降、公共事業の縮小には拍車がかかっている。さらに欧州の金融不安も加わり、都市開発・民間大型プロジェクトも、先行きが不透明になっている。
中長期的な国内事業環境は、まったく回復の見通しが立っていない。この苦しい局面を打開するには、海外戦略を軌道に乗せる以外にはない。ところが、大手各社を中心に、05年頃から海外受注を強化しているものの、思ったような効果が上がっていないのが実情だ。工事契約や慣習などの違いから事業が思う通りに進まず、多額の損失を計上している。新規受注に関しても、最近のUAEやベトナムの原子発電所などの大型案件の失敗を例に出すまでもなく、苦戦している。
一方、12年以降のタイ国経済も、その前途は多難だ。11年のタイ国経済は、東日本大震災によるサプライチェーンの寸断と、歴史的な大洪水というダブルパンチを受けた。この大洪水では、７つの工業団地が冠水しておよそ450社の日系企業が被災し、タイ国の製造業が甚大な被害を受けている。12年も、再び大洪水の可能性という国内要因と合わせて、欧州危機も加わり、まったく不透明である。
そんな日本とタイという両国の間に生まれた（再燃した）のが、「クラ地峡新運河」開発プロジェクトである。その規模は"超"がつくほど大きい。加速度がついてきたのは、ここ数年のことである。
日本側の推進役としてタイ国政府との間に立ち、陣頭指揮を執る"産業革命家"Ｊ氏は言う。「これは、地政学上、必要不可欠な地球規模のプロジェクトである」―と。
"産業革命家"Ｊ氏は、1933年生まれ、現在79歳の不動産実業家である。数々の不動産関連団体の役職を歴任し、第一次オイルショック後は、白鳥国家石油備蓄基地建設に尽力。現在は、地球環境を守る「日本CO2削減実行会議」の世話人をしている。
自らを"産業革命家"と呼んでいるＪ氏は、食、環境、エネルギー分野をライフワークとし、国内外で精力的に活動されている。
"産業革命家"Ｊ氏は、「自分は150歳まで元気でいたいと頑張っている。しかし、このプロジェクトが無事完成した暁には、100歳を越えた自分の命を天に捧げたい」と熱く語る。
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