ネットアイビーニュース

NET-IB NEWSネットアイビーニュース

サイト内検索


カテゴリで選ぶ
コンテンツで選ぶ
会社情報

となりの新華僑・華人の知恵

「となりの新華僑・華人の知恵」番外編~ "新"「和僑」のすすめ!(4)
となりの新華僑・華人の知恵
2012年8月22日 07:00

<究極の"人材主体"イベント、「東北亜高端人才峰会」>
0822_kaizyo.jpg 「東北亜高端人才峰会」の相談会の会場に入って驚いたのはそのレイアウトだ。四角形の大ホールの周りをずらりとブースが囲んでいる。吉林省内の白山市、通化市、長春市、吉林市、延辺朝鮮族自治州などの各自治体等がブースを構える。その中に、日本の「日中商務促進会」、韓国、シンガポール、アイルランドの経済交流団体もブースを構えた。ここまでは、企業と自治体が入れ替わった程度で、日本とそんなに変わらない。特筆すべきは、会場の90%を占める、100個の豪華で小さな机と椅子である。これは何なのか。

 水先案内人陳氏によると、今回のイベントに参加を希望した全世界の優秀な華人・新華僑の約1,000名から選抜された100名が座る席ということである。驚いたことに、企業を人材が訪問するのではなく、逆に自治体や企業の担当者がこの100人を訪問するのである。これに類するものは日本にはない。これほどオープンなのは日本人が一番嫌うとも言える。実に面白い。しかし、とても現実的だ。

 彼らの経歴は、当日渡された分厚い資料に全て載っている。陳氏によるとこのイベントの開催は中国全土に告知してあるので、関心のある人は、省を超えて会場にやってくるという。吉林省でも逆に、遼寧省や山西省等の「高端人才峰会」で人材を探すこともあるらしい。情報が縦ばかりでなく、横に串刺しにされている。

 実際、選抜された華人・新華僑は優秀だ。記者が会食等で知り合った若い女性の博士は雲南省出身である。現在はスイスの企業のマネジャーで、"汚水処理技術"の専門家だ。国連関係の仕事をしていた。彼女に限らず、100人はこのレベルの博士が多いらしい。

082_menndan.jpg 個人の面談席が埋まってきて、真剣な会話が聞こえてくようになった。記者はこのレイアウトに最初は違和感を覚えていた。しかし、次第に日本においても将来的には、この形態も"あり"かも知れないと思えてきた。実際に、日本においては、数年前には博士級の人材が露出することは全くなかった。しかし最近は、インターネットの普及も伴い大きく変化している。

 記者たちの会場は5Fに位置していたが、同時進行で同ホテルの6F会場では、投資説明会が行われていた。そこには、上海証券の幹部、吉林省金融部門の幹部が出席している。海外からの参加メンバーを対象にしているらしい。吉林省人民政府もさすが抜かりがないと言える。筆者も会食をともにしたが、香港の不動産関係者やシンガポールの経済界の幹部が参加していた理由が帰国後にわかった。

 明日は「東北亜高端人才峰会」の最終日、レイアウトが変更され、会場全体がブースで埋まるということである。又楽しみである。

(つづく)
【金木 亮憲】

≪ (3) | (5) ≫


※記事へのご意見はこちら

となりの新華僑・華人の知恵一覧
となりの新華僑・華人の知恵
2012年5月14日 07:00
となりの新華僑・華人の知恵
2012年5月11日 07:00
となりの新華僑・華人の知恵
2012年5月10日 07:00
となりの新華僑・華人の知恵
2012年5月 9日 12:00
となりの新華僑・華人の知恵
2012年4月18日 07:00
NET-IB NEWS メールマガジン 登録・解除
純広告用レクタングル

2012年流通特集号
純広告VT
純広告VT
純広告VT

IMPACT用レクタングル


MicroAdT用レクタングル