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若戸大橋開通50周年特集~若松・戸畑地区の発展と変遷(中)
発信!北九州
2012年10月 7日 07:00

<行政の動きは活発>
mokei.jpg もっとも、炭鉱と鉄鋼業の隆盛も今は昔。地域全体の地盤沈下のなか、若松・戸畑地区においても新たな起爆剤が求められている。そこでまず、両地区における行政の取り組みであるが、若松区では北九州市の4大プロジェクトのうち「響灘ハブポート」と「北九州学術研究都市」の2つが進められた。響灘ハブポートとは、環黄海地域から北米・欧州へのコンテナ貨物を中継する集積港を目指したもの。大水深岸壁を持つ大型コンテナターミナルの整備を進め、2005年にはPFI方式を導入した「ひびきコンテナターミナル」の供用が始まった。コンテナターミナル事業そのものは成功とは言い難い経過ではあったものの、背後地において60社の企業進出効果を生んだ功績は評価されるべきだろう。

 他方、北九州学術研究都市は、計画立案から17年の時を経て、再来年には第2期事業の完了が見込まれる。北九州市立大学や九工大の一部研究機関に加え、早稲田大学や福岡大学の大学院、さらには産学連携によって多くの企業誘致が行なわれ、秋のこの時期は「産学連携フェア」や「ひびきの祭」(市立大学の学園祭)によって地域全体が活気を帯びる。そのほか、循環型社会を目指す企業団地「北九州エコタウン」事業や北部海岸地区(脇田地区)におけるマリノベーション事業など、産官学一体となった新産業の育成に力が注がれている。

 隣接する戸畑区はといえば、若松区と比べて大型の開発案件は少ない。すでに述べたように、区の面積の4割以上が工場群で占められていることや、残りの大半では区画整理が進み住宅地化していることが主な原因であろう。JR戸畑駅前の商店街では空洞化が叫ばれる一方、新たな大型商業施設の進出によって住宅地として再評価されつつあり、人口が増加傾向に転じている地域もある。当該地区ではマンションが飛ぶように売れているため、これを後押しするインフラ整備と、かつての名残を残した住工混在地区の解消が目下の目標となる。

(つづく)
【田口 芳州】

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