ネットアイビーニュース

NET-IB NEWSネットアイビーニュース

サイト内検索


カテゴリで選ぶ
コンテンツで選ぶ
会社情報

発信!北九州

「健康」「環境」「癒し」まちづくりに懸けた想い(6)~宗像市赤間地区
発信!北九州
2012年6月 8日 07:00

<医療とスポーツの融合と調和>
 ――ご自分の施設で医療とスポーツの融合と調和を実践してみて、実際の感触はいかがでしたか。

 新庄 最大のメリットは、運動中のリスクを大きく減らすことができたことです。運動に不慣れな高齢者の場合、運動中に脳梗塞や脱水症状で倒れて亡くなるケースすらありますから、安全が確保されたなかでの運動となると、やはり医療機関のバックアップのもとで行なってほしいと思います。それと、運動が長続きするという傾向もみられます。なかなか自発的な運動は続かないものですが、80歳代や90歳代の方が一緒に頑張っているわけですから、「よし、やってみよう!」というモチベーションが湧いてくるようです。大手スポーツクラブとは違い、支配人やトレーナーが、会員さまと家族のようなお付き合いをしていることも支えになっています。

 ――スポーツクラブは従来、レジャー産業に位置づけられてきました。新庄先生が運営されている施設は、少々趣が違うようですね。

 新庄 もともとは余暇を楽しむためのスポーツでしたが、我々は遊びだけとは捉えずに、健康と結び付けて考えていますからね。会員さまに対して無料で実施している血液検査で病気が見つかれば、併設しているクリニックで治療が可能ですし、そこに診療報酬を使うことで費用も安く抑えています。運動と診察を併用できるシステムをつくり上げてきました。

 ――我々が健康を維持するうえで意識しておくべきこととは。

0608_REFRE.jpg 新庄 人口の10%以上がスポーツクラブを利用しているアメリカと比較して、日本での利用率は3%程度にとどまっています。アメリカは保険制度が整っていませんから、自分で健康を維持する意識が非常に高いのでしょう。日本は保険制度が整っているだけに、逆に自身の健康に対する甘えがあるように思います。わずかなお金ですが、健康は自分に投資をして維持していかなければならないものだ、という意識が根付いてほしいですね。また、我々のメディカルフィットネスが、健康寿命と平均寿命の差を少しでも埋めるのに貢献できればと考えています。

<手を携えて挑むまちづくり>
 ――健康に対する投資やお金の話が出ましたが、健康志向が強まることは医療費の削減にもつながるのではないですか。

 谷井 その点については、市政でも大きな問題になっています。実は先般、国民健康保険で持っている基金が底をつきまして、一般会計から繰り入れしなければならない状況となっています。このような状況が続くと保険料率を上げざるを得ないため、自分の健康は自分で守るという啓発を、今後強化していくつもりです。

 新庄 先ほど、健康寿命と平均寿命の差を縮めることが目標だとお話しました。健康であれば医療費はかかりませんから、莫大な医療費は2つの寿命の差である障害期間から生じてくるものといえます。ロコモ、メタボ、痴呆症のいずれも運動によって改善効果が得られますし、障害期間を縮めることが必ず医療費削減につながります。実際、若松の店舗では会員さまの医療費が下がっていますし、服用する薬の量も激減して受診回数も減少しています。このノウハウで、市の医療費削減のお役に立てると思います。

 ――最後になりますが、「くりえいと3丁目」をはじめとした赤間地区、さらには宗像市のまちづくりへの思いや各々への要望などがあればお願いします。

 谷井 現在、宗像市は行財政改革を実施しております。合併後から行なっている市職員の削減などで、市長1期目は約54億円の経費削減を行ない、2期目は30億円を超える改革に取り組んでいるところです。住んでみたいまち、住んでよかったまち、健康で長生きできるまちの実現のために、今後も行財政改革に取り組んでまいります。

 中冨 「くりえいと3丁目」は、まだ始まったばかりです。まちづくりでもっとも大切なのは、住民の意識を高めることですので、行政にはこの点についてご協力をお願いしたいと考えています。また、新庄先生が運営されている運動施設はコンセプトを同じくしています。同じく協力して、環境・健康・癒しに溢れたまちづくりを進めていきます。

 新庄 「くりえいと3丁目」での「快適倶楽部リフレ」の新店は、6月のオープン予定です。環境エネルギーの利用や化石燃料削減にも積極的に取り組んだ施設ですので、宗像市のニーズに沿ったクラブになると思います。また私自身、今後は全国で講演することになっています。高齢者の健康への意識を高めるとともに、環境と健康に取り組む先進的な地区・宗像市を、全国への情報発信の拠点にしていきたいと思います。

 ――中冨社長のお話に出てきた「きじ馬」の逸話のように、皆さんが各々の分野で力を合わせ、より良い宗像市にしていくことを期待しております。

0608_taidan.jpg

【文・構成:田口 芳州】

≪ (5) | 

<プロフィール>
sityou.jpg谷井 博美(たにい ひろみ)
宗像市長
1940年5月生まれ
熊本大学法文学部卒業後、1963年に福岡県庁に入庁。福岡県企画振興部長などを経て、1999年に空港周辺整備機構福岡空港事業本部理事に就任。2001年に宗像市副市長(当時、助役)に転じ、2006年に宗像市長に就任。2010年に再選を果たし、現在2期目。

<プロフィール>
nakatomi中冨 清太(なかとみ きよた)
日創開発(株)・(株)くりえいと代表取締役
1942年1月生まれ
日創開発において、建設業および不動産開発事業に携わる。2000年に完成させた大型複合商業施設「くりえいと宗像」(くりえいと1丁目・2丁目)を成功に導き、11年秋には第二次開発となる「くりえいと3丁目」を完成させた。「くりえいと宗像」の年間集客数は1,000万人を超え、施設およびJR赤間駅周辺では各マンション業者の開発ラッシュが起こるなど、赤間地区活性化の立役者的な存在として知られる。

<プロフィール>
sinzyou新庄 信英(しんじょう のぶひで)
1956年7月生まれ
医学博士、新庄整形外科医院長、(株)メディカルスポーツライフ研究所代表取締役
山口大学医学部大学院を卒業後、山口大学付属病院、済生会下関総合病院勤務を経て、新庄整形外科医院を開業。05年には「医療とスポーツの融合と調和」を掲げたスポーツクラブ・「快適倶楽部リフレ」を開業した。スポーツドクターとしても知られ、九州共立大学スポーツ学部では客員教授として教鞭を握る。


※記事へのご意見はこちら

発信!北九州一覧
発信!北九州
2012年5月24日 19:19
発信!北九州
2012年4月27日 14:00
発信!北九州
2012年4月26日 20:00
発信!北九州
2012年4月25日 12:02
NET-IB NEWS メールマガジン 登録・解除
純広告用レクタングル

2012年流通特集号
純広告VT
純広告VT
純広告VT

IMPACT用レクタングル


MicroAdT用レクタングル