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福岡への提言

業界に携わり十数年 建築業界の若手の育成も~(株)隆工務店・田原昇専務
福岡への提言
2013年11月25日 07:00

<女性社長を支えてきた陰の功労者>
 (株)隆工務店は1965年1月創業、1967年7月設立の建設業者。民間および官庁から発注される建築工事を手がけているが、とくに官庁からの公共工事については定評があり、そのクオリティは高いものがあると評価されている。
 現代表は篠田千里氏。篠田氏は、はじめ同社の経理として在籍していたが、創業者の夫を事故で亡くしたことから、急遽、代表取締役社長に就任。その後、現在に至るまで同社を切り盛りしてきた。経営の辣腕ぶりは見事としか言いようがない。しかも、建築工事業を手がける傍ら、大分県久住にホテルを建設し、昨年まで運営を行なってきた経緯がある。
 その篠田社長を陰で支えてきたのが、篠田社長の娘婿の田原昇専務である。同社の事業規模は2012年3月期において約2億円。小粒だが、家族経営を主体とした信用厚い経営スタイルを信条としている。とくに人的結合の部分においての専務の貢献は大きく、地場では多くの若手が相談に来るほどだ。

<後輩や地場活性化のために奔走 これからの福岡市を見据えて>
tahara.jpg 専務は若い頃からJCなどに参加しており、組織のあり方や人脈のつくり方、独自のネットワーク構築方法を身につけてきた。とくに情報収集を重要視しており、同社No.2として社長の経営指南を行なってきた。しかも現場にも入り建築技術も磨くなど、両面でのスキルを磨いてきたのだ。
 専務は今でも、地場の行事などに積極的に参加しているという。その先々で、さまざまな人たちから相談に来られると、できる限り親身になって対処している様子。後輩たちに慕われるのは当然だろう。
 しかし、専務はこれからの業界に心配な点があるという。
 「とにかく、今は若い人材が建設業界から離れています。今まで建設業界を支えていた経営者、職人などが引退していくなか、蓄積されたものを継承すべき人が減っていることは由々しき問題です。もっと若い人が興味を持てる業界にしていくことが大切です」。
 若い人が建設業界にいなくなると、公共工事を受ける業者が少なくなるのはたしかである。その結果、建設工事の品質が保てなくなる可能性もある。市民の生活基盤を支えるインフラの維持は、地元を愛する専務にとって他人事ではないのだ。
 都市基盤を支えていくためにも、福岡市には専務が提唱するような、若手が建設業に従事しやすい環境の整備を願いたいものである。

【道山 憲一】

<COMPANY INFORMATION>
代 表:篠田 千里
所在地:福岡市東区原田2-9-1
設 立:1967年7月
資本金:2,500万円
TEL:092-611-3412


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