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福岡への提言

「自助、共助、公助」と「連帯、連携、協調」で県政の推進を(中)~椛島徳博福岡県議
福岡への提言
2011年12月 9日 07:00
福岡県議会議員 清進会 農林水産委員会所属 椛島 徳博 氏(柳川市選挙区)

<「宝の海」―有明海の再生を訴える>
kabashima2.jpg 9月議会では有明海の再生を訴えました。有明海が「豊饒の海」「宝の海」といわれた時期と比べると、水揚げ高は10分の1以下に激減しています。タイラギも大変なことになっています。海のなかが激変していることは間違いありません。そうなった原因については、「海底の陥没」「筑後川大堰の問題」「農業・生活排水」「山野の荒廃」「諫早干拓」などが言われています。分野ごとの問題解決はもちろんですが、大事なのは「有明海は沿岸住民の共有の宝」ということです。有明海というのは環境問題の象徴ではないかと思います。私たちが生活の中で汚れた水を川に流し、最終的には有明海に流れ込んでいることを考えると、水の恩恵を受けている私たち一人ひとりが、環境問題を考え、一つになって解決に取り組むべきだということを訴えました。

 かつて高度経済成長期に北九州の洞海湾は公害で魚も住めない状況でしたが官民挙げた取り組みで再生してきました。有明海はもっと規模が大きいので、漁業者など個別の取り組みだけではなく、福岡県をはじめ、佐賀、長崎、熊本各県と連携した再生への取り組みが急がれています。そして重要なのは行政に対して、要求、おまかせするばかりではなく、人間が利便性を追求するあまり自然環境を破壊してきたということがありますので、一人ひとりが原点に立ち戻って、解決に向かって行動しなければ再生は厳しいのではと危惧しています。

<変化しつつある県議会>
 県議会改革で、代表質問や一般質問の形もずいぶん変化したという雰囲気を受けました。たとえば6月議会では、執行部と議員との事前の内容の過度な摺合せをしないということもあり、質問と答弁とのズレがたびたびあり、小川新知事に対して強い指摘もなされました。9月議会は6月と比べると幾分スムーズになりましたが、予算特別委や決算特別委では内容の濃い質疑が出て、知事保留案件などもあり、活発な討論が展開されました。私としては、国難の時代でもありますし、県として「元気を西から」というテーマで具体的取り組みをされていると思いますので、前向きな議論が必要と思います。

 「清進会」という一人会派ですが、他の会派の議員とも交流させていただいています。1年生議員ですので、生意気なことは言えません。「もっと身近に県政を感じてもらいたい」と選挙戦で訴えてきました。その原点に立ち返って、地域が抱える県に関わる諸課題や柳川市全体に関わる問題は柳川市長をはじめ、市議や市職員の方々と話し合いながら解決に力を注いでいきたいと思っています。また近隣の市町に関わる諸課題についても県の担当部局に積極的に掛け合っています。議会内での活動とともに、様々な形で地域住民とのフィードバックや県政報告会や県政便りの配布などを進めていきたいと思っています。


(つづく)
【文・構成:柳川通信員】

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