●製造業社長（久留米市）
「自民党の賞味期限切れだ」

　福田首相の辞任は予想出来たが、早すぎた印象だ。安倍さんのときもそうだったが、総理個人の問題ではなく、自民党に政権能力がないことの表れだ。自民党内の政権交代では、霞ヶ関や真の構造改革は出来ない。小手先の改革ではなく、根本の理念が求められている。
　麻生氏でもこの危機を乗り切ることは出来ないのではないか。麻生氏は放言癖もあるし、アジアとの対外的関係が心配だ。新しい器でないと改革は期待できない。ここで思い切って民主党に政権を任せたほうが良い、と多くの市民も考えていると思う。そのことで日本経済にもインパクトを与えると思う。政権交代のインパクトはとても大きい。民主党に期待している。

●ゼネコン社長（福岡市）
「ねじれ事態を生んだ国民の移り気」

　福田首相は「ねじれ」の中で政権を投げ出したが、そうさせたのは選挙民だと思う。
　一時の感情や見栄えで支持を右往左往させる国民がまいた種だ。国民に「筋」がない。いったん支持したらトコトン支持していくというのでなければならない。
　建設、特に土木業界は疲弊している。早めの対策、対応が求められている。こうした状況がくることは小泉政権の誕生で予測できたこと。
　麻生さんが総理になれば変化が生まれると思う。彼には行動力があり、そこに大いに期待している。