自民党は8日、両院議員総会を開き、16日召集の特別国会で両院議員総会長の若林正俊元農相に投票することを決めた。
麻生首相は16日の首班指名前の時間に内閣総辞職、同時に自民党総裁を辞任することを明言した。
当初、党執行部側は総裁選の投開票が今月28日になることから、16日時点の総裁である麻生氏を首班指名候補とする方針だったが、中堅・若手から異論が噴出。
次に「白紙」での投票を模索する動きも出たが、これもまとまらず。結局、総裁ではなく両院議員総会長の若林氏に投票するという苦肉の策を採用することになった。自民党の歴史始まって以来の珍事と言えよう。総選挙での惨敗、下野という現実の前に、自民党の迷走がつづく。
党再生への展望も開けぬまま、もがき苦しむ自民党だが、健全な2大政党制実現にむけて同党の踏ん張りに期待したい。
【頭山】
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