福岡県は3月3日、不正により下記の介護サービス事業者の指定取消しと介護支援専門員の登録消除を発表した。3月31日付。
なお指定取消件数の累計は22法人41事業所(今年度 1法人2事業所)。
■指定取消し事業者の概要(1法人2事業所)
<開設者>
(有)グループケアサービス
<所在地>
福岡県築上郡築上町大字築城903
<事業所>
[ホームヘルプうらら]
事業の種類:指定訪問介護事業所・指定介護予防訪問介護事業所
事業所所在地:福岡県築上郡築上町大字築城1005-1
指定年月日:2007年11月1日
[ケアプランセンター うらら]
事業の種類:指定居宅介護支援事業所
事業所所在地:福岡県築上郡築上町大字築城1005-1
指定年月日:2003年10月1日
※当該事業所はいずれも同法人が運営する住宅型有料老人ホームと同一敷地内
■登録削除される介護支援専門員
取締役(兼)指定居宅介護支援事業所管理者である介護支援専門員
■不正の概要
<指定訪問介護・指定介護予防訪問介護>
[虚偽の記録作成および架空請求]
同法人が運営する「住宅型有料老人ホーム(定員15人)」に入居する利用者に対し実施したサービスについて、介護保険での訪問介護サービスに該当しないものを訪問介護サービスに該当するとして虚偽の記録を作成し、介護報酬を不正請求した。
※指定訪問介護(介護予防訪問介護)事業所職員は、住宅型有料老人ホーム職員と兼務
[無資格者が提供したサービスについての不正請求および虚偽の報告]
訪問介護員の資格を有しない従業員の提供したサービスについて不正請求し、また実地指導の際、県に虚偽の資格証の写しを提出した。
[居宅サービス計画および訪問介護計画に基づくサービスの不実施]
居宅サービス計画(介護予防サービス計画)および訪問介護計画(介護予防訪問介護計画)に基づくサービスが実施されていなかった。
<指定居宅介護支援>
[不適正な居宅サービス計画の作成および介護報酬の不正請求]
上記指定訪問介護の不正を知りながら、不正な居宅サービス計画(ケアプラン)を作成し、訪問介護の実績が無いのにあったものとして給付管理を行い、介護報酬(居宅介護サービス計画費)を不正に請求した。
■返還金
指定訪問介護・指定介護予防訪問介護─約1,595万円
指定居宅介護支援─約223万円
計─約1,818万円(加算金40%を加えると2,544万円余となる)
▼関連リンク
⇒福岡県庁 介護サービス事業者の指定取消し等の行政処分について
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