26日、赤松農林水産大臣が豚のワクチン接種が完了し、牛のワクチン接種も本日中に完了する見通しを示した。あとは殺処分のみとなるが、殺処分後の埋設地の確保が難航している。今回最も被害の大きい川南町は国有地をはじめ私有地も豊富にある。国も土地の賃借料を負担する事を含めて話をしているが、殺処分した家畜を埋めた土地は現状回復まで２年近くかかることや、周辺住民の反発もあって、なかなか前に進まないとのことだ。「現状、感染した、または感染の疑いのある家畜は動かす事ができないため、殺処分後、近隣で埋めるしかない状況です。もしくは焼却場で焼却することも可能ですが、（感染拡大の懸念があり）家畜を焼却場まで運ぶ事ができません。出来るだけ早く埋設地の確保をしなければならないのです」と農水省の担当者はコメントしている。埋めるのが無理なら焼けばいいじゃないかという声も多く聞かれたが、現実問題、焼却するのは莫大な設備と費用がかかる。仮に豚を一頭焼却するのにガソリンがドラム缶一個分かかるといわれている。ドラム缶一個でガソリンは約200リッター。１リッター140円で計算しても約２万8,000円。当然ながら牛はこの数倍費用がかかるのだ。現実問題、殺処分完了までには様々な壁がありすぎる。

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