10月31日、福岡市中央区の須崎公園で出陣式を行なった元福岡市議・荒木龍昇氏（58）は、市内各地を精力的に回った。夕刻からは早良区西新で街頭演説。そのなかで「売れない埋立地を作っても意味がない」とアイランドシティ事業中止の考えを強調した。そのうえで、「クロツラヘラサギが年60から70羽が飛来する博多湾の環境を守り、新たな地域経済を生み出す」との内容を訴えた。なお、クロツラヘラサギは絶滅の可能性が高いとされるトキ科の渡り鳥である。
　また、「11月14日は福岡を変えることができる日」「公約を守らない。市民の知る権利を奪う政治が続いてはならない」と述べ、「チェンジ福岡」と繰り返し訴えた。荒木氏は、これからの市政について「発想の転換」が必要と考えており、自然環境や歴史・文化などを活かした観光事業、地域で生産から加工・販売までを行なう第６次産業の振興、音楽・芸術のアーティスト、起業における若者の支援などによる経済振興・雇用の創出を掲げている。

　このほか、塾講師・飯野健二氏（49）は、百道浜中央公園で出陣式を実施。「こども病院移転反対」、「市役所および市議会の改革」などの内容を主張した。その後、海を渡り玄海島で街頭演説といった独自の動きを展開している。

【山下　康太】

▼関連リンク
戦後最多８人の戦いに突入～福岡市長選、きのう告示
有馬精一氏「市民の暮らしを応援」～福岡市長選、出陣式・第一声（１）
高島宗一郎氏「アジア・ナンバーワン都市へ」～福岡市長選、出陣式・第一声（２）
木下敏之氏「実行力で一番」～福岡市長選、出陣式・第一声（３）
植木とみ子氏「元気都市・福岡の本流」～福岡市長選、出陣式・第一声（４）
内海昭徳氏「福岡市政を市民参加型へ」～福岡市長選、出陣式・第一声（５）
吉田宏氏「前に進めるのは私だけ」～福岡市長選、出陣式・第一声（６）

*記事へのご意見はこちら