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破綻した岡山の老舗企業「林原」、オーナー逮捕に進むのか?(1)
倒産を追う
2011年1月29日 11:58

岡山の企業で唯一全国的な知名度を誇る(株)林原が、1月25日事業再生ADRによる私的整理手続きに入った。過去の粉飾決算が明るみになり、「元代表の林原健氏、背任行為で逮捕か」の噂も出始めた。

COMPANY INFORMATION
所在地:岡山市北区下石井1-2-3
代  表:福田 恵温 (元林原生物科学研究所常務取締役、就任予定)
設  立:1932年7月
資本金:1億円
売上高:(10/10)単体・281億8,300万円
         グループ・約800億円

<岡山の名門企業>

林原、事業再生ADR申請 (株)林原は、1883(明治16)年、水あめ製造業「林原商店」として創業したのが始まり。1932年に法人改組し、68年に点滴用の原料である医療用マルトースの新製法を開発。79年、ハムスターを使った抗癌剤「インターフェロン」の量産に成功。94年、食品の品質保持を高める糖質「トレハロース」を安価な価格で大量生産に成功した。中核事業法人は4社で、(株)林原(岡山市、グループ中核企業・糖質原料の製造)、太陽殖産(株)(同、グループの不動産管理)、(株)林原商事(同、各種食品原料の販売)、(株)林原生物化学研究所(同、食品・医薬品原料の研究開発および感光色素の研究・合成)となっている。

 また、関連会社は4社で、(株)H+Bライフサイエンス(岡山市)、(株)アメニティ ルネサンス(同)、ザ ハヤシバラ シティ(株)(岡山市)、(株)京都センチュリーホテル(京都市下京区)。メセナ事業法人は3社で、社団法人林原共済会(岡山市)、林原自然科学博物館(同)、財団法人林原美術館(同)。ほかに、海外拠点法人としてハヤシバラインターナショナル(アメリカ)があり、以上の計12社で林原グループは構成されている。

 事業再生ADRによる私的整理手続きは、中核事業法人4社が申請し、第三者機関の事業再生実務家協会(東京)が受理した。2月2日には債権者集会が開かれる予定で、主たる債権者は金融機関28社1,300億円があり、計画案で同意されなければならない。否決された場合は民事再生法の適用など法的手段に移行する見込み。メインバンクの中国銀行は447億円、住友信託銀行は280億円、残りは地銀、メガバンク、政府系となっている。

(つづく)

【特別取材班】

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