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ハマタケがほえる

玄海原発 今、議論すべき課題(1)~福岡県議会 予算特別委員会
ハマタケがほえる
2011年7月20日 07:00

 19日、福岡県議会予算特別委員会で、知事保留案件(県職員幹部では答弁しかね、知事の直接判断を仰がなければならない政治案件)への知事答弁が行なわれた。県議会は20日閉会する。

 「福岡県議会では九電(九州電力)の参考人招致をする予定はないのか?」
 「まだ閉会していないのでお答えできません」
 「ということは、長崎県議会総務常任委員会のように、委員会からの招致要請は本日までなされていないと理解してよろしいですね」
 「まだ、最終日までありますから」

福岡県議会 取材した14日の時点で、福岡県議会議会事務局の対応としては、それが限度であり、むしろ、よく踏み込んで答えていただいたと感謝したい。代表質問、予算特別委員会質疑を傍聴した。県議各位は原発問題について真摯に質問するも、九電との原子力協定(仮称)締結を知事に要請する域に留まり、議会が直接九電との関係を模索できる「参考人招致」を行なう動きは未だ見えていない。

 参考人招致は広く認められる議会(委員会)固有の権能である。予算特別委員会の質疑でも触れていた海流の影響は、九電を委員会招致した長崎県よりも下手にある福岡県のほうが大きいのだから、小川知事任せではなく、議会(委員会)が積極的に権能を行使し、正しい情報と取り組んでいる姿勢を県民に発信すべきである。
 もし、参考人招致が福岡県民の利益を著しく損なう(県知事との交渉に影響する)なら、議論や交渉をブラックボックス化せず、県議会で知事にもう少し、玄海原発問題に対して踏み込んだ答弁を促すべきだったのではないか。

 他県の取り組みに比して余りにも対応が見えてこない―。

(つづく)

【浜武 しんいち】

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<プロフィール>
浜武 しんいち浜武 しんいち (はまたけ しんいち)
 1965年10月23日、東京都大田区生まれ。74年、筑紫野市へ転居。84年、東福岡高校卒し、フリーデザイナーとなる。95年、久留米大学法学部を卒業後、政治家を志す。97年、筑紫野市議 落選(次点・626票)。99年、新党さきがけ福岡県支部筑紫野連絡所所長就任。2001年、筑紫野市議 初当選(1,200票)。03年、民主党福岡5区総支部常任幹事および同組織委員長に就任。05年、筑紫野市議 2選(1,581票)。07年2月、民主党福岡県連より除籍。同年4月、衆院福岡2区補選 落選(2,857票)。09年、筑紫野市議 3選(1,328票)。11年1月、筑紫野市長選挙に出馬、3,765票で落選する。
 なお、政治活動のほか、理数専門塾(株式会社 FCS数学教室)の主宰、番組制作会社の主幹も務めている。

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