(1)北九州市の指定金融機関について
公金の収納および支払の事務を取り扱うことのできる指定金融機関は、みずほ銀行と福岡銀行。北九州市においては、1カ年度ごとに、みずほ銀行と福岡銀行が輪番で市の金庫を預かっており、2011年度(西暦の奇数年度)はみずほ銀行が当番。
(2)北九州市の指定代理金融機関
次に公金の収納および支払の事務の一部を行なうことができる指定代理金融機関は、今年度はみずほ銀行と指定金融機関を代わった (1)福岡銀行、(2)西日本シティ銀行、(3)山口銀行、(4)福岡ひびき信用金庫の4つの金融機関。
(3)公金の収納の事務のみを扱う収納代理金融機関
北九州市に支店を構える金融機関は、収納代理機関になれるが、納付書の種類によって収納できないケースもあるとのこと。
現在1カ年ごとに、福岡銀行とみずほ銀行が輪番制で指定金融機関となっているが、地元の地方銀行である「北九州銀行」誕生により、指定金融機関は(1)「北九州銀行」だけになるのか、(2)「福岡銀行」と「北九州銀行」、(3)「福岡銀行」と「みずほ銀行」及び「北九州銀行」3行による輪番 (4)「福岡銀行」と「みずほ銀行」および「北九州銀行」と「西日本シティ銀行」を加えた4行による輪番など4つのケースが考えられる。
「指定金融機関の座を獲得」しても儲からない時代だが、採算を度外視して知名度を上げたい北九州銀行は、指定金融機関獲得に全力投球することは必至と言われている。防衛する福岡銀行とみずほ銀行、北九州の金融機関で支店網および預貸金がトップクラスの西日本シティ銀行も黙ってはいない。
今年8月に仮免許の交付を受けた「北九州銀行」はいよいよ来週、正式に「銀行免許」の交付を受けて10月3日(月)の開業を目指すことになる。北九州市にとっても「北九州銀行」誕生は喜ばしいことではあるが、指定金融機関の座をめぐる銀行同士の争いの渦中に巻き込まれ、難しい決断を迫られることになる。
【北山 譲】
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