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進化する「iPhone」と戦うメイドインジャパンの奔走(1)~世界が待望し、熱狂した新機種
特別取材
2011年11月 1日 11:46

 米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の勢いが止まらない。

iPhone4S発売直後の様子.jpg 先月(10月)14日に新機種の「4S」が発売されると、3日間で400万台を売り上げた。前機種の「4」は、去年の同3日間の売上げが170万台で、今回はそれを大きく上回る売れ行きになっている。

 日本でも、米国、オーストラリア、フランス、英国、ドイツ、カナダと同時に先行発売され、東京・銀座のアップル直営店には、約800人。福岡・天神の同直営店には、120名を超える人が行列をつくるなど、人気ぶりを示した。「想定以上の予約があったため」(ソフトバンク広報)一時は、ソフトバンク、KDDIとも登録システムに不具合が発生し、販売できなくなるなど混乱が発生した。

 日本では、従来からiPhoneの販売を扱ってきたソフトバンクに加え、KDDIでも取り扱いを開始。米国では、スプリント・ネクステル社が加わり、大手3社が販売している。また「4S」は先行発売した7カ国と、28日に発売を開始した22カ国に加え、年内までに70カ国以上で販売される予定だ。アナリストは、アップルの第4・四半期の販売台数は3,000万台近くになると予想する。iPhoneの累計販売台数は、すでに1億2,000万台を突破し、勢いが衰える気配を微塵も感じさせない。

 「4S」が正式に発表されたのは日本時間10月5日の午前2時。旧機種とほとんど変わらないデザインが採用されたことや、予想されていたほどの新機能が搭載されていなかったことから、当初は「期待はずれ」の声も散見された。

 たしかに、目玉機能である、音声アシスタント機能「Siri(シリ)」は日本語に対応しておらず(2012年中に対応予定)、クラウドコンピューティングを無料で利用できる「iCloud(アイクラウド)」も音楽ファイルのバックアップ機能は米国内のみの対応に留まった。

 主要な機能と言えば「800万画素のカメラ」と高速な「デュアルコアA5チップの搭載」などで、「iCloud」や新しい基本ソフト「iOS5」は旧世代機種でも利用できることを考えれば、「4」を成熟させたマスターピース的な進化ではあるものの、たしかに新鮮味には欠ける。

 しかし、それでも前述のように、蓋を開けてみれば爆発的な売り上げを記録。スマートフォン世界シェアでも、1位をキープしている。アップルが販売しているのは、「iPhone」一機種のみなのだから、まさに驚異的な数字だ。

 こうして華々しいデビューを迎えた「4S」と「iOS5」、そして「iCloud」だが、そのお祭り騒ぎの裏では、アップルが次に目指すステージの指標とも言える発表が、行なわれていた。目覚しい勢いで拡大されるスマートフォン市場を牽引するアップルが、次に狙いを定めるターゲットとは何か。

(つづく)
【清水 秀生】

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