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特別取材

特別寄稿・髙塚猛氏 2012年の経済予測(1)
特別取材
2012年1月 1日 07:00

 40年を「1ジェネレーション」と言う。この1ジェネレーションを大きな転換点からスタートしたと思われる年が、「1865年の明治維新」と「1945年の戦後」である。俗に「第一の波」と「第二の波」と呼ばれている年だ。

 これまで体制を維持させてきたリーダーたちは、自身を失くしたり、失くされたりして、第一線から外された。変わって、この年に20歳台から30歳台の人たちがリーダーとなって、「今は苦しくても将来は必ず良くなるのだ」という信念を持って、目標に向かって行動した。

b_1.jpg 目標は明確だった。「豊かになりたい」―そのための手段である"軍事力"を強化することが、1865年以降の日本の目標になった。1945年以降は、同じ「豊かになりたい」という手段を経済力の強化に求めた。どちらも、ほぼ40年間は小さな上下はあったものの、右肩上がりで、世界に類を見ないほどの大成功を成し遂げた。

 しかし、1ジェネレーションである40年を過ぎても、その後大きな変革をなさないまま、突き進んでしまった。その節目の年が1905年だ。豊かになる手段を目的として達成したのだから、今度はその目標達成を次の目標達成のための手段にして、さらに漸進的な目標を掲げて、ステージを変えていかなければならなかった。しかし、過去の成功体験を変えることはできなかった。過去の延長線上に、さらに大きな目標を積み上げて挑んでいったのである。

 40年経って力を付けたリーダーたちは、第一線のリーダーから外れることなくリーダーの座におさまり、若い人たちの不甲斐なさを嘆くようになった。また、既存のルールを変えることに、抵抗をするようにもなった。そのことが"どん底"への道をたどるきっかけになり、やがて外圧に耐えられなくなって崩壊した。今の日本は、この1905年以降の日本がたどってきた道に似ている。

(つづく)
【髙塚 猛】

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