北九州市若松区ひびきのにある北九州学術研究都市に事業化支援センターという施設がある。ここは、大学発のベンチャービジネスや創業を支援するとともに、半導体設計企業進出の活性化による研究室ニーズや、バイオ・ロボット関連などの新たな研究開発にも対応できる施設として注目を集めている。今回、同センターに居を構える、博通テクノロジー社の調光制御システム「ライティングオーケストラ」について、同社代表取締役の平井克己氏に話を聞いた。
――まず、「ライティングオーケストラ」についてお聞かせください。
平井社長(以下、平井) 簡単に言えば蛍光灯などの照明を省エネ化するシステムということです。オフィスなどにある蛍光灯やLED灯に調光ユニットを取り付け、PCのソフトウェアで制御することができます。ひとつの目安として、16灯で1ユニットと考えて、それらを同時制御します。
――16灯で1ユニットという規模を考えると飲食店や店舗が主なターゲットでしょうか。
平井 確かに規模はちょうどそれくらいですが、飲食店やコンビニなどはあまり暗いとお客様が来なくなってしまいます。なので、オフィスがメインターゲットになっています。16灯は、だいたい80平米くらいの大きさをカバーしますので、会社の規模にもよりますが、ひとつの部署や課の照明をコントロールできるものだと思ってください。
――16灯以上をユニットとして一括管理することもできますか。
平井 64灯くらいまでは可能です。しかし、その場合は1灯ずつではなくて、4灯で1グループという具合の単位になりますので、きめ細かさがなくなってしまいます。例えば、広いオフィスで2人だけ残業しているので、そこの電気だけ点けたいとか、そういう場合に便利です。しかし、「ライティングオーケストラ」に限った話ではなくて、こういったシステムの場合、なるべく細かく設定するのが定石です。それによってコストが上がることもありません。
――次に「ライティングオーケストラREMOTE」を導入するメリットを教えていただけますか。
平井 「ライティングオーケストラ」をリモコンで制御することができます。従来は販売していなかったのですが、顧客のリクエストに応えるかたちで商品化しました。これがあれば、PCを専有しないで済みますし、照明を誰か一人が管理するのではなく、リモコンを使って誰でも管理できるのが魅力です。PCの方が細かい設定ができますが、やはり手軽さというのは大事だと思います。それにリモコンは増やすことができます。
――調光ユニットの「ライティングオーケストラ」と、それをリモコンで制御する「ライティングオーケストラREMOTE」、この2つの商品が今のところ発売済みということですね。
平井 はい。この2つに加えて自動調光制御システム「ライティングオーケストラAUTO-CONDUCT」を、北九州市環境未来技術助成支援を得て現在開発中です。これは、人工知能アルゴリズムが搭載されていて、例えば、晴れた日には窓からの採光があるので室内は暗くて良いとか、午後から曇ったら室内を明るくするとか、こういった状況によって明るさを調節してくれます。今年(2012年)6月の発売を目指しています。
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