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コダマの核心

傑物経営者シリーズ~作州商事(株)・樺島敏幸氏(1)~原理・原則を貫く経営者
コダマの核心
2012年3月21日 10:10

kabasima.jpg なぜ、この「傑物経営者シリーズ」のトップバッターとして、作州商事(株)の樺島敏幸社長にご登場願ったのか!!作州商事の創業者・城戸辰徳氏は、傑物の男であった。一瞬にして200億企業に急成長させた。しかし、2006年2月、オーナー城戸氏は脱税容疑で福岡地検に逮捕された。さらに不幸が続く。同氏が08年11月に亡くなった。そうなると周囲からは、「作州商事は大丈夫か」と囁かれた。この信用不安から堂々と事業の再構築を果たしたのが、樺島社長である。この3年半の作州商事の動向は、秘密裏にされている。「樺島氏が危機に直面して、どう打開したかをレポートする使命がある」と判断して、トップバッターに指名した。

<カリスマ性で業界を制圧>
EIR.jpg 城戸辰徳氏が自社企画分譲マンション「エイル」シリーズの事業を開始したのは、1993年10月からである。以降はデベロッパーとして本格的なスタートを切り、積極的な営業展開で事業を拡大。九州一円から四国、山陽道、北陸から東北までエリアを広げるなどして、福岡を代表する基盤を確立した。結果、06年6月期には、過去最高の200億円を超える売上を記録したのだ。
 ところが皮肉なもので、城戸氏にとって経営者として絶頂に至った矢先、06年2月に脱税容疑で福岡地検に逮捕された。そうなれば、代表取締役から外される至難の運命が待っていた。代わりに06年2月、樺島敏幸氏が代表取締役社長の座に就いた。

 超ワンマンの城戸氏にとってみれば、裁判での争いと経営を我がもの顔に運営できない二重のストレスで病状が悪化して、08年11月に永眠したのである。故人は新興宗教(?)『泰道』の幹部であった。難病に苦しんでいる最中に『泰道』の伝道師と知り合って、完全回復を果たした。こういう原体験があるからこそ、強力な信者になった。経営の決定――たとえば商品土地の仕込みなどには『泰道』のお告げに従った。作州商事の躍進した業績の推移から判断しても、この経営手法は正解であったのだ(城戸氏に強い信者としての信仰心があったからこそ、200億円企業に成長したのである)。

 「良いことは他人にも勧めるべきだ」という使命感に燃えて、城戸氏は社員幹部・取引業者らを宗教催しに参加させていた。
 作州商事のある幹部がいた。彼は創価学会の信者、いや幹部であった。あるとき、彼に「学会幹部の貴方が『泰道』信者のフリをするから、城戸さんを錯覚させてしまった。『誰でも俺の教えに従う』と確信を持つようになったのだ」と詰めたことがある。この元幹部にも打算があった。厳しい城戸社長であることは厳然たる事実だ。だが、「忠誠心を尽くす素振りをして見せていれば、余禄がついてくる」が解かっていたからこそ、「個人生活を犠牲にしてまで貢献します」と、ジェスチャーを繰り返したのだ。

(つづく)

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