<みんなの党単独ではブームに乗れず>
さー、『みんなの党』党首渡辺喜美氏が、政治家として最大の決断を迫られている。ここで英断すれば、名政治家として後世に名を残すであろう。総理大臣のポストも確実になるのではないか。自民党を離党して新党を立ち上げたときよりも、今回の選択は100倍重要だ。
あらたな選択とは、『みんなの党』を解党して『維新の会』に包摂され、次回の解散総選挙に臨むことである。『みんなの党』の現職議員は難色を示すかもしれないが、強行突破することが賢明だ。
どうしてこのような提案をするのか説明しよう!! 次回の選挙で既存政党体制が瓦解するのは明白だ。「情けない国会議員たちだ」と国民は辟易している。民主党は100議席を割る。自民党もさほど議席数を回復することができない。
それと比較すると、『みんなの党』は40議席ぐらいを確保するであろう。しかし、勢いの大半は『維新の会』に吸収されてしまう。影が薄い存在になってしまうことが危惧される。
国民は、『みんなの党』と『維新の会』の二者へ平等に票をばら撒いてくれるようなことはしない。勝利者の存在は、唯一『維新の会』になろう。
しかし、『維新の会』のみが圧倒的な勝利の美酒に酔いしれても、限度がある。200議席には届かないだろう。中途半端な数だ。これでは、国の仕組みを根本からチェンジするには抵抗勢力の必死の妨害が予想される。
となると、徹底的に勝たなくていけない。議席の過半数に迫ることが重要だ。【二者が合体して選挙に挑めば、そのラインに近づけられる可能性はある】と予測する。
<親父・美智雄氏の夢を掴む>
喜美党首の気持ちはよーくわかる。せっかく、新党を起こし、党首に君臨されているのに、「今さら解党できるか!!」という本音をお持ちであろう。
だが、勝負は一瞬で決まるのが世の常だ。私欲・面子を捨てて決断することをお勧めする。単なる政権交代を欲しているのではないのだ。【まず、なすべきことは、圧倒的な勝利(大量の議席確保)を背景に、国の仕組みを根本的に打ち壊し、再編することが第一義の使命】と喜美党首はお考えになっておられるのであろう。躊躇する余裕、時間はない。
国の再建・再生に私心を捨てて打ちこめば、自ずと道が拓かれるはずだ。権力奪取した暁には、統治する器のあるリーダーが求められる。
「橋下大阪市長は、今回の衆議院選挙においては国政への転進しない」と読むのが常道だ。そうなれば喜美党首!! 一体、誰が船長の舵取りを担うのか? その重責をこなせるのは、貴方しかいないのではないか。だからこそ、私心に拘ってはいけないのである。
偉大な政治家・故人渡辺美智雄氏は貴方の実父である。この御父上には一度、総理大臣として働いていただきたかった。側近として、貴方は無念の涙を呑んだ貴重な経験をしている。判断を誤らず、偉大な親父の夢を掴んで頂きたい。
※記事へのご意見はこちら