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中洲バトルロワイヤル

中洲の夜蝶は「ゆとり」だらけ~中洲バトルロワイヤル2012(13)
中洲バトルロワイヤル
2012年9月28日 10:38

 昔に比べて、水商売で働く女の子たちの仕事に対する意識が後退していると何人かの店舗経営者が口をそろえた。「稼ぎに対しての執着がまったく感じられない」というのだ。「いまどきの若者は・・・」とは、古代エジプトの落書きから続いているらしいが、一体どういうことなのだろう。

 水商売は自分次第で高収入が得られる仕事。そこでは激しい競争が行なわれるが、そのなかで生き残って蓄財をし、自ら店を持ったという話は珍しくはない。ところが今、現場で働いている女の子たちは、収入へのこだわりが低くなっている。「昭和」では当たり前だったスパルタ指導をやろうものなら即日店をヤメる。ちょっとでもキツイと思ったら休む。出勤管理がたいへんだ。営業メール、同伴、アフターも気分次第。無理することなく、そこそこ稼ぎがあればいいという子が多いというのだ。

 16歳から26歳までが、ゆとり教育の影響を強く受けていると専門家はいう。となれば、今、中洲の第一線で働いている女の子たちがまさにそう。もちろん全部の子とは言えないが、少なくとも昔ながらの教育は通じなくなっていることはたしかのようだ。かと言って、「ゆとり」が悪いというつもりではないことは言っておく。
kojiro.jpg 雇う店のほうは、女の子たちに合わせてマネジメントのやり方を変えている。「もちろん、稼ぎにこだわる子もいますよ。ただし少数派。ほとんどの子は様子を見ながら、それぞれモチベーションを上げるやり方を探っていかなければなりません。興味がまったくなかったら、そもそも中洲へ働きには来ませんからね」(某店マネージャー)。

 過去記事のA店長でおなじみの坂地さん(現在の役職は『監督』)が陣頭指揮をとっている「メンバーズ小次郎」(新川丈ビル2階)は、19歳の双子ちゃんをはじめ、平均年齢20歳と、まさに「ゆとり」だらけ。「好きなこと、得意なことだけじゃなく、苦手なものも把握して、気分よく働いてもらえるように気をつけています。女の子が楽しくしていないと、お客さんも楽しくしていませんから」と監督。新人さんばかりということもあって、営業中は女の子の些細な表情の変化に目を配り、適時フォローを入れている。他店ではあまり見かけないタイプの子(小生的に)もいて、「流石!監督」と舌を巻いた。

【長丘 萬月】

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長丘 萬月 (ながおか まんげつ)
福岡県生まれ。雑誌編集業を経て2009年フリーに転身。危険をいとわず、体を張った取材で蓄積したデータをもとに、「歓楽街の安全・安心な歩き方」をサポートしてきた男の遊びコンサルタント。これまで国内・海外問わず、年間400人以上、10年間で4,000人の歓楽街関係者を『取材』。現在は、ホーム・タウンである中洲(福岡市博多区)にほぼ毎日出没している。

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