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科学者が解き明かす天然物の機能性~DENAPがシンポジウムを開催
健康・医療
2013年4月24日 13:21

DENAP1.jpg 20日、一般社団法人 国際天然物機能開発研究会(理事長:近藤隆一郎九州大学特任教授、通称DENAP)が九州大学 百年講堂で「天然物機能開発シンポジウム」を開催。有識者や健康食品関連企業が多数参加した。テーマは「科学者が解き明かす天然物の機能性」。DENAPは日本と中国における国際的な産官学連携による、天然素材の研究を行ない、科学的に裏打ちされた『新しい漢方』の研究開発を行なっており、講演ではその成果が発表された。

 今回講演を行なったのは、近藤理事長をはじめ、DENAPのメンバーで長崎国際大学薬学部の正山征洋教授と、副理事長を務める中国・遼寧中医薬大学内科学の李剛教授の3名。近藤教授は、「霊芝の前立腺肥大症改善効果」について臨床試験をふまえて解説。今後も食用・薬用のキノコについて研究を進めていくとした。
 次に演台に立った正山教授は、「サフランの含有成分と効果・効能」を栽培事情も含めて解説した。漢方だけでなく精神科、耳鼻咽喉科などさまざまな分野で適応症状があるサフランについて、中国の薬学著作「本草綱目」における「精神を落ち着かせる作用がある」との記述も紹介した。
 最後に講演した李教授は、「ウリ科植物の苦味成分の抗がん性」と題して、「病気にならないように予防する」という漢方の考え方から、癌幹細胞をターゲットにがんを根治する新しい治療法を提案。細胞の癌化に重要な働きをする細胞質タンパク質「STAT3」を、ウリ科植物のヘタの部分に含まれるククルビタシンBが抑制すると発表した。

0420_DENAP.jpg 講演会では、DENAPの今期開発第1号となる健康食品「ファイトパワー(Phyto Power)」も紹介された。同商品は、天然素材のトンカットアリを主原料とし、甘草、インヨウカク、ジョテイシ、マカなど5種類のエキスを配合。DENAPが自信をもって研究開発した男性用商品として、さらに商品化を進めていく方針。同商品に関するお問い合せは、発売元となる三益製薬株式会社(本社:福岡市博多区、大森清美社長、TEL:092-411-8066)まで。

【山下 康太】

▼関連リンク
・一般社団法人 国際天然物機能開発研究会
・三益製薬株式会社


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