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ロハスHDの怪 急成長の影で頻発する役員交代
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2013年6月 7日 07:00

 太陽光発電システム販売で急成長を遂げるロハスソーラージャパン(株)だが、役員交代が頻発。組織面の課題が浮き彫りとなっている。

<幅広い選択肢で急拡大>
 ロハスソーラージャパン(株)は、現代表の内田俊一郎氏が2007年7月に長崎県で設立したもの。豊富な取扱メーカーなどを強みに積極的な営業展開を行なった。この結果、08年6月期に8,724万円だった売上高は、09年6月期に1億7,619万円とほぼ倍増。10年6月期には4億303万円に拡大。11年6月期には3倍増となる12億528万円まで拡大させた。そして、12年6月期には18億1,093万円まで急伸させた。

 この間、11年に持株制を導入してロハスホールディングス(株)を設立し、東京六本木ヒルズに本拠を構えた(その後福岡市に移転)。同社自身も、12年1月には本拠を福岡市に移して全国の市場、そして株式公開を見据えることとなった。加えて12年12月には、スペインメーカーを扱うヘリオスジャパン(株)を設立。さらなる業容拡大に備えた。

<受注報道での勇み足も>
 ところが、業績を急拡大させた一方で役員交代を繰り返すなど、組織面での不安定さが浮き彫りになっている。ソーラー社は業容拡大中の11年5月に大手流通企業出身の土橋治郎氏を社長に迎えた。

 ところが、翌12年6月には土橋氏が辞任し、ホールディングス社の社長に転じた。この際、ソーラー社社長には俊一郎氏の実父である内田俊博氏が就任した。ホールディングス社社長を務めていた俊一郎氏は辞任し、グループ企業の代表から一端引いていた。ところが、先述のヘリオス社設立に際して代表には俊一郎氏が就任する。ほぼ同時期の12年11月にはホールディングス社代表にも復帰している。さらに今年4月、ソーラー社の代表にも復帰しグループ3社の代表を俊一郎氏が兼務することになった。ソーラー社だけを見ても代表の在任期間は土橋氏約14カ月、俊博氏12カ月である。そのほか、昨年7月に4名在籍した俊博氏以外の役員もすべて辞任し、経営陣は一新されている。辞任したうち2名は在任期間3カ月だった。
 昨年、受注をめぐる報道で勇み足も表面化している。業容拡大にあわせて業界内での責任も増す。組織整備が急務となっている。

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【鹿島 譲二】

<COMPANY INFORMATION>
代 表:内田 俊一郎
所在地:福岡市中央区渡辺通2-1-82
設 立:2007年7月
資本金:5,000万円
業 種:太陽光発電設備販売・施工
売上高:(12/6)18億1,093万円


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