福岡市は管工事業者の競争入札参加停止措置を行なったことを発表した。この参加停止措置を受けたのは東和施設工業(株)(本社:福岡市東区、山木光江代表)と(株)藤善設備工業(本社:福岡市東区、藤根義法代表)の2社。共に2013年10月22日から14年1月21日までの3カ月間の競争入札参加停止である。
理由は、不正又は不誠実な行為が行なわれ、「福岡市競争入札参加停止等措置要領別表第2第7号」に抵触したことによる。その不正又は不誠実な行為とは、10月21日に開札した3件「ももち福祉プラザ4階体育室用空調機器更新工事」、「東市民プール大規模改修衛生設備工事」、「東市民プール大規模改修空調設備工事」の工事の制限付き一般競争入札(同市発注)で、提出された工事費内訳書のうち、この2社の工事内訳書が同一だったこと。そのため同市では入札を保留。2社に事情聴取した。
同市財政局によると「2社は3件の工事費内訳書の中身がすべて同一で、お互いにやり取りしていたことを認めた」とコメント。事情聴取では藤善設備工業からの依頼により東和施設工業が工事内訳書を渡し、双方同じ内容の工事費内訳書を提出したことが判明した。
同業者は「また談合と思われるかもしれないので困惑している」「不正又は不誠実な行為と聞き、管工事業界で暴力団関連が出たと思ってびっくりしていた」と様々な反応があり、この件は注目していたようだ。3カ月と長い期間だが身から出たサビであろう。
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