
 五島列島北端島、太陽光発電で再興へ(後)
 五島列島北端島、太陽光発電で再興へ(後) 業界には55円に目をつけた外国メーカーがなだれ込んでいる。「当然、海外メーカーの品質が高いのであれば、それでもしかたがない。しかし、品質に関して国内メーカーも負けてはいない」と自負する国内メーカー。「展示会にも出展しなくなった」。外国メーカーの小型風車では55円の買取価格が、国内メーカーでは22円。同じ小型風力なのに、大きな違いが出る。同じ展示会に出展しても、来場者の反応ははっきりしている。訪問者に対しては、一連の経緯を説明して、22円のワケを説く。「こんなやっかいなことはもうたくさんだ」。FITがなくなれば、海外メーカーの撤退も考えられる。そうなれば、その後のフォローやメンテナンスは誰がするのか、将来的な心配も残る。
 業界には55円に目をつけた外国メーカーがなだれ込んでいる。「当然、海外メーカーの品質が高いのであれば、それでもしかたがない。しかし、品質に関して国内メーカーも負けてはいない」と自負する国内メーカー。「展示会にも出展しなくなった」。外国メーカーの小型風車では55円の買取価格が、国内メーカーでは22円。同じ小型風力なのに、大きな違いが出る。同じ展示会に出展しても、来場者の反応ははっきりしている。訪問者に対しては、一連の経緯を説明して、22円のワケを説く。「こんなやっかいなことはもうたくさんだ」。FITがなくなれば、海外メーカーの撤退も考えられる。そうなれば、その後のフォローやメンテナンスは誰がするのか、将来的な心配も残る。
FITの目的は再エネ普及のほかに、国内メーカーを盛り立てることもあるだろう。それがどうだろう。すべてが外国メーカーで占められ、国内メーカーは窮地に立たされている。試験場を作るから、55円にして欲しい。できもしない試験場を交渉の肝に据え、数字を引き出したまではよかったが、結局はそれが足かせとなって今を生んでいる。「いっそのことなら、小型、大型の枠を取り払ったほうがマシ。FITを粉砕したい。FITがなくなったほうが心配のタネは減る。」と国内メーカーは訴える。55円がなくなれば、海外メーカーは手を引く。そうすれば、平等な競争が始まる。今のままでは、立ち向かえない。
経済産業省はすべて小型風力協会に任せていると突っぱね、協会は「試験場はできない」と断言しているという。当初、就任していた協会理事は全員辞任し、責任の所在も分からない。
(了)
【東城 洋平】
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・日本小形風力発電協会
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