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MAXふくおか市政ニュース

マックス市政ニュース  2008/07/28
MAXふくおか市政ニュース
2008年7月28日 21:00

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▼01 怒れ!福岡市民
    インチキ「検証・検討」にだまされた市民
  
▼02 福岡市 こども病院人工島移転を正式決定
     「独走だ」「納得できない」怒る患者家族たち
  
▼03 こども病院人工島移転再考その23
     医療関係者のやりとり第5幕・理想と現実の温度差

 
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▼01 怒れ!福岡市民
     インチキ「検証・検討」にだまされた市民


業務委託報告「現地建替えシミュレーション」の不思議

 688万8,000円の税金を投入して、市立病院統合移転の検証・検討のため業務委託された「福岡市立病院経営分析」。その報告書に記された、こども病院現地建替えシミュレーションには実に不思議な文言が並んでいた。

 シミュレーションの「はじめに」のページには、現地建替えを否定するために作業を進めると宣言したうえで、最終ページの「終わりに」では、「直感的に完成した病院はとても満足行くものになりえないと感じました。結果として、検討結果自体直感に近い内容になったものと思っています。」と述べている。分かりにくい日本語である。
念のために現物をご紹介しておきたい。

 080728-owari-small.jpg (参照)

 自身の「直感」で現地建替えによる病院は満足なものではないと感じ、 現地建替えを否定する目的でシミュレーションをしておきながら、結果、やはり自身の「直感」のとおりだったと自画自賛している。理解できない。最初から結論を用意して、その結論を導くために作業をやり、最後に、やっぱり私の思ったとおりだったという論理展開はまともとは思えない。これが「検証・検討」のベースであることは疑う余地もないが、福岡市役所はよくこのような「成果物」を受け取ったものである。
(注・行政側が民間業者に業務委託をし、その結果提出された報告書や図面、見積書などを『成果物』という)

 市職員に「直感と書いてありますが、文字通りの『直感』ということですか」と聞いてみた。即座に「不適切な言葉ですね」と返ってきた。税金約690万円の成果がこれなのか?一読した市民はそう嘆かれるだろう。
 
 現に、この「直感」がはたらく会社のシミュレーションは信頼性がなかったらしく、肝心の現地建替え工事費85億5000万円の数字は、福岡市によって128億3000万円に書き換えられていた。

 ゼネコン3社に聞いたら、現実には85億5000万円の1.5倍が妥当だと指摘されたのだという。(工事費を安く申告するバカなゼネコンなどないに決まっているが・・・)

 しかし、42億8000万円も見積りが違っていたとしたら、シミュレーション自体に税金690万円分の価値などあるまい。この「直感」業者の見積りが正しかったのなら、こども病院現地建替えは、人工島移転の場合の公費投入より安価だったということになる。それでは「はじめに土地ありき」で人工島移転を推進する吉田市政は窮地に立ってしまう。

 市役所内部で(現地建替え工事費85億5000万円という)「この見積りは『安すぎる』」との声が上がり、ゼネコン3社に口頭で工事費を聞いたされるが、見積額が安いかどうか、よく分かったものだと感心してしまう。なぜなら、福岡市は病院の経営分析を委託する折、「本件業務を遂行するためには、相当に高度で専門的な知識、技術及び経験を必要とし、本市職員がこれを行なうことが困難であるため」として外部業者に業務委託しているのである。

 都合の悪い数字だけには敏感に反応する能力を持ち合わせていたのだろう。いずれにしても、現地建替えのシミュレーションだけでなく業者の「成果物」の中身全てにおいて信頼性がないといわれても仕方がない。

 その「成果物」をもとに行なわれた市の「検証・検討」…。信頼性ゼロであることは多くの市民が感じているだろう。税金を払うだけで意見は聞いてもらえない市民は不幸である。「検証・検討」どころか選挙公約も嘘っぱちだったことが明らかとなった市長に対し、福岡市民の怒りの声が聞こえてきそうだ。

【特別取材班】


 
 
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▼02 福岡市 こども病院人工島移転を正式決定
     「独走だ」「納得できない」怒る患者家族たち

市長が記者会見

 福岡市の吉田宏市長は28日、市立こども病院・感染症センターの移転先を、アイランドシティ(人工島)にすると表明した。吉田市長は「医療の質の確保と向上のためには広さが必要。案の中ではベスト」「他の候補地は適地ではない」「アクセスよりも広さ。広さがなければ質が確保できない」などと記者会見で語った。

 この決定を受けて、人工島移転に反対している患者家族や市民は、

 「市は一方的だ。これまでの説明会はなんだったのか」
 「自分たちの声はどう反映されるのか」
 「現地建替えはは最初から検討しなかったのではないか」
 「敷地がどんどん広がっていくのはなぜか」
 「24時間光や騒音のある人工島の環境は適地なのか」
 「不安はまったく取り除かれていない。納得できない」

などと猛反発。

 人工島移転をやめるよう求める署名は8万を超え、この日市長あてに提出。患者家族は市の担当課長をにらみつけた。

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「人工島以外は物理的に無理」市幹部が証言!
  
 病院移転を巡っては、現地建替えや六本松の九大跡地なども候補に挙がったが、検証・検討作業によっていずれも「適地ではない」と判断された。しかし、現地での建替えを排除するような報告書が明るみになったうえ、「人工島以外の候補地に決定するということは、一からやり直すということ。シミュレーションに相当な時間が必要です。短期間で人工島以外の選択肢を導くのは、もともと物理的に無理です」と市幹部が証言した。

 現地建替えをシュミレーションした委託会社も、作業を進めた市の事務方も、他の候補地のシミュレーションを真剣にやっていない。あくまで人工島移転という前提があった。検討・検証作業は形式的なものだった。そんな実態が浮き彫りとなっている。

 また患者家族や市民への説明会では、人工島移転に対する不安か反対かの声しか耳にしなかった。いまも人工島移転には、多くの市民や患者家族が反発している。

 候補地のシミュレーションは中途半端。市民や関係者への説明は不十分。市長は「総合的に判断した結果。案の中ではベスト」と言う。しかし、市は本当に最善を尽くしたのか。市長はどこまで他の候補地を吟味したのか。白紙から見直した結論とは言い難い。

 市は9月の市議会定例会に人工島移転案を提案する考えだ。判断は市議会に委ねられる。患者家族は市民にこの是非を問おうと、住民投票条例の制定に向けた動きも始めている。

動画の記事はこちらhttps://www.data-max.co.jp/2008/07/post_2015.html


【豊田伸】


 
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▼03 こども病院人工島移転再考その23
     医療関係者のやりとり第5幕・理想と現実の温度差


 7月10日に行われたこども病院人工島移転に関する説明会での、周産期医療の専門家で久保田麻酔科・産婦人科医院院長の久保田史郎院師と福重淳一郎こども病院院長のやりとりの第5幕。こども病院が人工島に移転した場合の患者数や収支の見通しについてのやりとりだったはずが、福重院長の議論下手もあってか、論点は微妙にズレてしまい、「将来の開業医不足が予測されるので、こども病院は必要」という方向へ。
時間も迫り、司会から「時間に限りがありますので・・・」と議論の打ち切りを迫るアナウンスがなされるなか、久保田医師は、半ば強引に論点を引き戻す。

久保田医師:
 要はですね、赤字が間違いなく増えるというのは事実だと思います。その赤字は誰が補填するのか、赤字の責任は誰がとるのか。先生のお話は非常に理想的な話なんです。しかし、現実とは本当に温度差がありすぎるんですね。こども病院は皆さんの税金で作っているんですよ。もちろん今現在、あちこちから患者さんが来ているのは立派です。そのため(今現在の状況を維持するには)には何とか黒字になるように。わざわざ赤字がわかっているところに移転する必要はないのではないですか。

福重こども病院院長:
 久保田先生、それは失礼ではないかと思います。われわれは日々努力しているつもりで・・・

【記者解説】
 「人工島では経営が赤字になる。従って再検討すべき」という久保田医師の再度の指摘だが、福重院長はまたもや論点がわからないのか「失礼ではないか」と怒り出す始末。記者の推測だが、恐らく福重院長は、周産期医療が救急医療でもあるという本質がわかっていないのではないだろうか。ゆえに「不便な、搬送時間がかかる場所に移転した結果、利用者が減り、経営が悪化する」という論理がわからず、「広くて快適なところに移転して、医療機能を充実させれば患者は来るはず」と信じ込んでいるようだ。久保田医師の指摘はさらに続く。(第6幕に続く)

【日下部晃志】

 
 
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