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「利益より環境への負荷を重視する事業体」株式会社エコテック
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2008年12月25日 13:13

株式会社エコテック 福岡市天神に九州オフィスを構える(株)エコテックは、太陽光発電システムなどの自然エネルギー関連機器、太陽熱温水器などの住宅用関連機器などを取り扱っている会社だ。
取扱い商品を見ればどこにでもありそうな会社ではあるが、他の会社とはかなり違っている。九州オフィスでは若いスタッフの岡優子さんが日常の仕事を切り盛りしている。

利益よりも環境を重視

 岡さんの話によれば、エコテックは、15年前に脱サラしたメンバーが「利益よりは環境への負荷を重視する事業体」をテーマに立ち上げたとのこと。しかも「ワーカーズコープ」という事業形態を取った。日本語に訳すと労働者生産協同組合ということになる。いわゆる生協は消費者が組合員なのだが、ワーカーズコープはそこで働く者が組合員ということになる。 

 エコテックが、ワーカーズコープという働き方にこだわるのは、これまで利潤追求を第1に運営されてきた企業体を変えたいという思いが強いからだ。つまり、「儲け」を第1に考えるのではなく、「社会的に必要とされているのか」「環境にどれぐらいの負荷をあたえているのか」という点を発想の根本におき、営利重視ではなく、“社会的な有用性と環境への負荷を重視するモノづくり”のひとつの事業形態として、ワーカーズコープを選択したということだ。

『村のエネルギー工房』

株式会社エコテック エコテックは「『村のエネルギー工房』『街の環境屋』をめざそう!」を合言葉にしているという。その言い方には、化石燃料・原子力発電中心の大規模集中型エネルギー体系から再生可能な自然エネルギーを軸とした小規模分散型のエネルギー体系への転換を足元から始めようという想いが込められている。隣の電気屋さんでも管理できるような等身大のエネルギー源であれば私たち市民にもコントロールが可能だ。幸い自然エネルギーはどこにでもあり、手軽に扱え、小規模で、しかも再生可能なエネルギー源である。自然エネルギーの普及をまず市民レベルから始めようという考え方だ。 

 自然エネルギーには太陽、風、水、バイオマス(生物的資源)などがある。エコテックが具体的に扱っているのは、太陽光発電、太陽熱温水器、風力発電、揚水風車、マイクロ水力発電、雨水利用システム、木質ペレットストーブなどである。 
 それらの事業の中で最も基幹的な事業は太陽光発電である。しかも、ここ数年増えているのは事業所向けだという。住宅用の補助金は2005年度で一旦打ち切りとなったが、事業所向けには約半額の補助金が出る制度があるためだ。

市民共同おひさま発電所

おひさま発電所 エコテックがいま力を入れているのは、市民参加型の「おひさま発電所」である。全国に185ヶ所以上の市民共同発電所ができている。この九州にも20ヶ所ちかくの市民共同発電所が造られた。省エネセンターが発表している待機電力は各家庭で年間6,800円もあるという。市民共同おひさま発電所は、省エネと自然エネルギーを結びつけたやり方で行なわれている。資金集めは、具体的にはもう少し省エネをしてもらって、1ヶ月500円位、6ヶ月分3,000円の節電分を1口として寄付をしてもらうという。少ないところでも100万円弱、多いところは200万円以上も寄付金を集める。このとりまとめは地域の環境NPOたちが行なう。そしてエコテックはハード面だけでなく、各種助成金取得やセミナー、ワークショップなどソフト面もお手伝いをしているとのこと。設置対象は保育園、幼稚園、病院、障がい者施設など準公共的な施設で、地域の市民が集まりやすい施設に地域のコミュニティーを強める目的で設置している。

 09年1月から住宅用太陽光発電システム設置に対して国の補助金が復活する予定だ。昨年、福田前首相があたかも「数年後に太陽光発電の価格が半額になる」かのような発言をしたことによって、買い控えが起こり、厳しい状況に陥っていたこの業界にも明るい兆しが見えてきたという。  
低炭素社会への切り札となる太陽光発電の普及はまだまだこれからだという。太陽光発電システムは大きな工務店によって設置されているが、過剰な謳い文句で消費者を引きつけるのではなく、市民の目線からの事業展開が注目されつつある。


株式会社エコテック ◆九州オフィス 岡優子
〒810-0001
福岡市中央区天神5-5-8 福桜ビル2F-B
TEL:092-738-5040 FAX:092-738-5041
E-mail:oka@ecotechnet.com
URL:http://www.ecotechnet.com/


【株式会社エコテック】
URL:http://www.ecotechnet.com/

◆関東オフィス(本社)
 〒111-0056 東京都台東区小島2-2-9 小島町ビル401
 TEL:03-6914-7300 FAX:03-6914-7301
 Email:kanto@ecotechnet.com
◆東海オフィス
 〒466-0848 名古屋市昭和区長戸町2-16-3 MASAビル2F
 TEL:052-842-1929 FAX:052-842-1956
 Email:tokai@ecotechnet.com
◆関西オフィス
 〒612-0029 京都市伏見区深草西浦町4-35-1 日乃家ビル2F
 TEL:075-644-1211 FAX:075-644-1255
 Email:kansai@ecotechnet.com

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