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NGO―企業パートナーシップ in 福岡 開催
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2009年8月27日 13:56

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 8月25日、NGOと企業の連携などについて考えるシンポジウムがアクロス福岡で開催された。はじめに基調講演が行なわれ、西アフリカのブルキナファソやベナンで飢餓などの食糧問題の解決を第一目標に開発援助を行なうNGOハンガー・フリー・ワールド事務局長の渡邉清孝氏が、「究極の問題」として世界の貧困問題の概要について説明した。渡邉氏は、貧困とは単に「所得の低さ」だけでなく、「自らの人生の選択や自己決定する権利」が剥奪されている状態であるという。

 次に、バングラディシュなど南アジアの貧困国でストリートチルドレンに対する支援活動などを行なっているNGOシャプラニール=市民による海外協力の会広報グループの石井大輔氏が、企業の社会的責任(CSR)とは「信頼を得るための取り組み」だと強調した。

 続けてNGOと企業の連携事例発表として、カンボジア地雷撤去キャンペーン(CMC)代表の大谷賢二氏とデータマックス社長の児玉直がCMCの取り組みについて情報発信を通じて支援を呼びかけるという事例などを発表した。また、チェルノブイリ医療支援ネットワーク理事長の寺嶋悠氏と、福岡県遠賀郡で有機無農薬のコーヒー栽培を行なっている(株)ウィンドファーム代表取締役の中村隆市氏が、「チェルノブイリ支援コーヒー・紅茶」の販売について述べた。これは売上の一部が寄付金となるものである。そして、インドネシアの子供の教育を救う会副会長の弥栄睦子氏と(株)九電工総務部広報グループ長でインドネシア友好協会事務局の川津孔嗣氏が、イベント企画立案から運営全般まで企業とNGO双方が協力して新しいものを作り出しているという活動事例について発表した。

 最後にグループディスカッションが行なわれた。65名の参加者が6つのグループに分かれ、ファシリテーターの司会で意見を述べあった。議論は白熱し、「大企業の方が中小企業よりも外国進出のチャンスが多いが、貧困問題に取り組もうと考えている中小企業は身近なNGOと連携を取っていけばビジネスチャンスが広がる。」また、「NGOと企業が集まる場所を今後多く設けて、きっかけづくりの提供していくこと、このような会合を継続して行なうことが大切である」など様々な意見が交わされた。

 企業の社会的責任があちこちで叫ばれている昨今、身近なNGOと企業の連携がますます加速することが期待できるシンポジウムだった。


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