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福岡への提言

実需の市場で勝負し企業の存続を~(株)アパマンショップホールディングス・大村社長
福岡への提言
2010年11月27日 08:00

(株)アパマンショップホールディングス 代表取締役社長 大村 浩次

<快進撃から一頓挫、自己戒めを徹底>

アパマンショップ 『アパマン』ブランドのネットワークを全国一円に張りめぐらせ、単独では業界一の組織網を築いた「株式会社アパマンショップホールディングス」。同社代表取締役の大村浩次氏は、1965年生まれの45歳である。
 同社の進撃も壁に突き当たった。2008年9月のリーマン・ショックで金融信用は崩壊。同業者の倒産が相次いだ。同社も同年9月期の決算において70億円もの当期赤字を出した。
 大村社長にとって初めての赤字決算であった。「賃貸管理あっせん業は小口のキャッシュが入ってくる。この特異性があったからこそ、我が社は倒産の危機からどうにか免れた。これが不動産ファンドに頼りきった事業展開であったら、間違いなく飛んでいました。これからは本業専念に徹します。深堀して深掘りしてプロとしてのスキルに磨きをかけていきます」と、大村社長は経営総括を語る。快進撃から一頓挫、そして新たな飛躍のための自己戒めを徹底しているのである。
 『市場創造』という言葉はかっこうが良い。しかし、その事業は不安定であることが背中合わせにある。賃貸仲介あっせん業の市場は6兆円といわれている。アパマングループの連結規模が年商500億円台。まだ市場シェアの1%弱というところだ。大村氏曰く「本業深堀回帰」路線を深耕させて10%のシェアを占めれば5,000億円企業になる。この事業戦略の方が実現の信憑性がある。莫大な市場=「賃貸あっせん業界」で勝負する大村戦略は、次の躍進への足がかりを築くであろう。

<本業専念による確実な業績効果>

 本業回帰の路線修正は早くも業績に現れ、取り扱い件数が急増している。不動産賃貸あっせん業の生命線はネットワークと情報力。不動産賃貸あっせん業の生命線はネットワークと情報力だ。賃貸情報探しはまさしくネットだ(携帯からも含む)。「アパマン」のHP検索は、「ヤフー」や「グーグル」を通さずにダイレクトで飛び込んでくる優位性を構築した。さらに、入居者に対するクレジットカード決済サービスを開始。認知度向上のためのテレビCM放映、FC加盟店への集客対策として全国統一キャンペーンも打ち出している。時機を得た策も講じた。地上デジタル放送対応のフルハイビジョン液晶テレビを設置する部屋を用意するキャンペーンを実施。何よりもライバルの先を駆ける。
 直営拠点は東京と福岡。まず、福岡で資金を投入して宣伝を打つ。かなりの時間、試行錯誤が必要となる。そこで集客ノウハウを積めば、東京で応用すると福岡の10倍以上の成果を弾きだせる。費用も少なくて済む。福岡が実験場、東京は刈り入れ場と言える(大阪など他地区でも直営店はある)。このような多彩な作戦が展開可能なのは、ネットワークを持っているからこそ成せる業である。
 「経営には明確な社会貢献の理念がなければ永続できません。これは経営の師匠・稲盛和夫先生(京セラ創業者)の名言です。それと、実需の市場で勝負しないと企業存続はおぼつかなくなります」と大村社長は語る。15%のシェアを握れば、アパマングループは1兆円企業になる。そうなれば、「次世代の経営者」として自他ともに認められる存在となるだろう。大村社長の目標は、このラインに設定しているはずだ。

<プロフィール>
大村 浩次(おおむら こうじ)大村 浩次(おおむら こうじ)
1965年生まれ。福岡県出身。99年10月、「(株)アパマンショップネットワーク」を設立。2001年6月、大阪証券取引所(ナスダック・ジャパン)に上場。4年後の05年3月、名門「小倉興産(株)」のM&Aに成功。06年7月、「(株)アパマンショップホールディングス」に商号変更。

<会社概要>
(株)アパマンショップホールディングス
代表者:大村 浩次
所在地:東京都中央区京橋1-1-5  セントラルビル(本社)
      福岡市博多区博多駅東1-12-1 藤嶋第一ビル2階(福岡支店)
設 立:1999年10月20日
資本金:63億1,299万7,918円
URL:http://www.apamanshop-hd.co.jp/


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