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JR大阪三越伊勢丹 集客大成功も地元消費者からは厳しい評価も~大阪百貨店戦争・視察レポート(2)
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2011年5月10日 13:00

入場制限中のJR大阪三越伊勢丹 開業4日目の5月7日、JR大阪三越伊勢丹は朝から入場制限が敷かれた。5月4日のJR大阪三越伊勢丹の来場者数は27万人。ルクアが23万人。合計50万人が訪れたことになる。6日までの3日間では130万人の動員だ。消費者の両店への期待度の高さがうかがわれる。とくにJR大阪三越伊勢丹は三越と伊勢丹の合併後初の出店で、限られた売場面積(梅田4店舗で最も狭い5万m2)でどのような店創りをしてくるか注目された。

 地元消費者や同業者は動員数に驚く。阪急百貨店関係者は「婦人服はさすがの品揃え。かなり影響を受けるのではないか」と警戒を示す。加藤ミリアプロデュースの「Mirror」にも行列が地下食料品売り場は開店間もない時間でも大阪初出店の「ジャン・ポール・エバン」や宮城県の「萩の月」には長い行列ができた。また期間限定で出店していた「鈴懸」にも人気が集まっていた。

 ところがある来場者からは「あのスタイルがこちらで受け入れられるか。私はポイント割引の大きい大丸や阪急で充分」という声が聞かれた。「あのスタイル」とは高級路線を表現しているようだ。たしかに玩具売場はキャラクターものは置かれず輸入製品で固められている。親子ライブラリーでの絵本読み聞かせ親子ワークショップなど長い時間をかけてファンにしていこうという意図にも見える。「高級路線で息の長い戦い」を意識しているのか。

 別の消費者は「三越伊勢丹を1度見たが、阪急で充分かな。もう行かないと思う」とコメント。地元での阪急のブランド力は圧倒的だ。
 しかし、JR大阪三越伊勢丹は「大丸梅田店」と明確な差別化を行なっていた。対阪急での3施設「三越伊勢丹」「ルクア」「大丸梅田店」共闘説が真実味を帯びる店づくりとなっている。

(つづく)

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