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松屋菓子舗が破綻、和洋生菓子苦境の時代続く
流通
2012年11月13日 13:53

1113_matuya.2.jpg 「鶏卵素麺」で知られる福岡市博多区の老舗菓子製造業(株)松屋菓子舗が、破産手続申請準備に入った。今年、県内で2月末、(株)西通りプリン(本社:福岡市南区)も民事再生適用申請を行なった。また、経営改善中の(株)さかえ屋(本社:福岡県飯塚市)は、役員退任騒動に揺れた。和洋生菓子製造業の苦戦ぶりが浮き彫りとなっている。

 菓子業界のなかでも和洋生菓子の落ち込みぶりは一際顕著である。全日本菓子協会および全国菓子卸商業組合の「平成23年菓子生産数量・生産金額及び小売金額」によると、全体の小売金額は3兆1,953億円と前年比▲0.03%の微減に止まったが、生和菓子の小売金額は4,652億円で前年比▲3.5%、洋生菓子は同4,395億円(▲3%)となった。
 一方で、飴菓子は同2,560億円(+2%)、チョコレートは同4,440億円(+6.2%)、米菓は同3,356億円(+1.7%)、スナック菓子は同4,065億円(+0.4%)と好調なだけに、和洋生菓子の落ち込みぶりが顕著となっている。だが、落ち込んだとはいえ、生和菓子の小売金額は同統計においてトップの数字を誇る。

 苦戦の背景にはさまざまな要因があると見られる。和洋生菓子は消費期限が短く、日持ちしないのがネック。しかも、原価も高いため、売れ残りは企業にとってマイナスとなるからだ。ライフスタイルが変化していくなかで、コンビニスイーツ、ネット通販などの台頭による購買層の嗜好の変化なども大きい。
 同社に関して言えば、鶏卵素麺という昔ながらの土産菓子が、現代の市場ニーズに受け入れられなかったのだろうか。


▼関連リンク
・(株)松屋菓子舗(福岡)/菓子製造販売


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