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マック赤坂氏の最後の訴え~大阪ダブル選アザーサイド
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2011年11月29日 10:28

 大阪維新の会の圧勝で終わった大阪ダブル選。現職・平松邦夫氏と前大阪府知事・橋下徹氏の一騎打ちとなった市長選に対し、府知事選は新人7名が名乗りをあげた。結果は、大阪維新の会幹事長で前府議の松井一郎氏の初当選であったが、マスコミでは「事実上の三つ巴」と報じられ、選挙戦が終盤に近づくにつれ、下位4名は活字のみの登場がほとんど。そのような状態のなか、「窮鼠猫を噛む」とは言いすぎかもしれないが、日増しに勢いを増していた大阪維新の会に立ち向かった"ひとりの男"がいたことをあえて報じておきたい。

マック赤坂氏の選挙ポスター 各陣営、選挙戦における最後の訴えを実施しようとしていた11月26日午後7時頃。大阪維新の会が街頭演説の場所に選んだのは南海なんば駅前。いよいよ大詰めということもあり、選挙ムードは最高潮に達し、数千人規模と思える聴衆が周辺を埋め尽くし、橋下氏と松井氏の登場を固唾を呑んで待ち構えていた。そのすぐ近くで、大阪府知事選に立候補していたスマイル党総裁・マック赤坂氏が演説(?)を始めた(動画参照)のである。

 マック赤坂氏は、財団法人スマイルセラピー協会会長、社会心理学博士、医学博士という肩書きを持つ人物。2011年の東京都知事選挙に立候補したほか数々の国政選挙に挑んできた。公職選挙法上、編集ができないという政見放送の特性を逆手にとり、自らのスマイルセラピーを実演するパフォーマンスで一世を風靡。その模様は、ネット上で話題を集めた。

 今回の大阪府知事選でも、政見放送において立ち上がってからの独自のダンスを織り交ぜた新パフォーマンスを披露。「大阪全体をスマイルにする」というビジョンを体現。動画サイト「Youtube」に投稿され、再生回数は29日現在で43万回を超え、またしてもネット上の話題をさらった。

 型破りと言えるが、増え続けるうつ病患者や自殺者の対策として、スマイルセラピーを導入するという主張には共感を抱かせるところもある。政治的リーダーにふさわしいかどうかは措くとして、マック氏の「ネガティブからポジティブへ」という言葉とスマイルに、「どんなに暗い話題ばかりの世のなかでも笑顔を忘れたらいけないな」と、筆者は考えさせられた。

 「伝説の泡沫候補」とさえ言われ、コアなファンも少なくはないマック赤坂氏。今回は府知事候補7名中最下位の2万1,479票という結果に終わったが、またしても記憶に残る選挙活動であったと言えよう。ただひとつ残念なのは、大阪だけに、「マック」ではなく「マクド赤坂」で挑んで欲しかった。

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【山下 康太】


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