ネットアイビーニュース

NET-IB NEWSネットアイビーニュース

サイト内検索


カテゴリで選ぶ
コンテンツで選ぶ
会社情報

政治

福岡市で講演 東国原英夫氏「経験がない人間が歴史を変える」
政治
2012年6月22日 10:10

 21日、福岡市中央区の中央市民センターで、前宮崎県知事・東国原英夫氏の特別講演会「東国原英夫がそのまんま語る、挫折力(日本をどげんかせんといかん!)」が開催された。主催は、歴史と伝統の学びを通して若年世代を中心に国民の社会への関心を高める活動を行なっている「アンビシャス福岡」。また、産経新聞社が後援した。

0622_higasikokubaru.jpg 東国原氏は、少年時代ナポレオンに憧れ、政治家と芸人を将来の夢とした。「不可能の文字はない」「失敗の反対は何もやらないこと」という信条から、芸能界の師であるビートたけし氏との出会いが生まれたことやFRIDAY事件などの不祥事で訪れた挫折に、「ピンチはチャンス」ととらえ、自宅謹慎中に小説「ビートたけし殺人事件」を執筆し、これがベストセラーとなり、ドラマ化、そして同作の主演へとつながったエピソードについてユーモアを交えながら語った。

 「政治家は志願兵でなければならない」という東国原氏は、在籍中の早稲田大学と『たけし軍団』を辞め、退路を断って挑んだ2007年1月の宮崎県知事選で当選。「経験がない人間が歴史を変える」という東国原氏は、当初行政経験がない新知事を警戒していた県幹部、風通しがよくなることを期待していた若手職員を相手に、全国初である裏金の自発的な申告を行なわせ、その累計額は最終的に約3億7,000万円にのぼった。

政治的スタンスは「ムードメーカー」であるという東国原氏は、行政の長として、非効率で四角四面な公務員の業務のやり方を改善させ、その力を150%引き出す職場環境を整えることが大切と語った。

 宮崎県を揺るがした口蹄疫問題では、昭和26年成立の「家畜伝染予防法」により対応が遅れた国の現行制度を批判。政治家の交代ではなく、「国家構造(器)を根本的に変えないといけない」とし、「霞が関(官僚)との戦いになる」と訴えた。

講演会終了後、「九州に対する政治的な想い」を問うNET-IBの質問に対し、「九州のポテンシャルは高いと思います。前回(東京都知事選)がありますので...」と言葉を濁した。依然として不透明な情勢のなか、東国原氏が進路を明らかにするのは、まだ先のことと思われるが、今後の動向に注目が寄せられる。

 東国原氏が語った、行政組織、公務員の性質は、宮崎県に限ったことではなく、福岡県、福岡市ほか、おそらくほとんどの自治体で抱えている問題である。そういう状況を生み出しているのは、「国が金を配り、役人が霞が関ばかりを向いている」という中央集権システムである。政治的危機状況にあると言える今、東国原氏も訴えた「地方のことは地方で決める」という地方分権への移行を、国民レベルで考える時に来ているのではないだろうか。

【山下 康太】


※記事へのご意見はこちら

政治一覧
「自爆民主党解散」シリーズ
2012年12月14日 14:15
「自爆民主党解散」シリーズ
2012年12月13日 15:29
「自爆民主党解散」シリーズ
2012年12月13日 15:00
「自爆民主党解散」シリーズ
2012年12月13日 12:16
「自爆民主党解散」シリーズ
2012年12月13日 10:28
「自爆民主党解散」シリーズ
2012年12月12日 07:00
NET-IB NEWS メールマガジン 登録・解除
純広告用レクタングル

2012年流通特集号
純広告VT
純広告VT
純広告VT

IMPACT用レクタングル


MicroAdT用レクタングル