きょう(26日)、消費増税法案が363票の賛成多数で可決された。ただし、票決において、鳩山由紀夫元首相、小沢一郎元代表、山田正彦元農水相をはじめとする民主党の議員57名が青票(反対票)。また、民主党からは3名が欠席、10名が票決前に席を立つなどして棄権。なお、すでに民主党を離れている新党大地・松木謙公議員、新党きづなの議員なども青票を投じた。
採決前の賛成討論において、自民党・金子一義元国交相は「我が党(自民)の主張をおおむね取り入れた」などと強調。公明党・斉藤鉄夫議員は「政権与党の資格ナシ」とこき下ろした。冒頭、「大反対討論」と前置きしたみんなの党・渡辺喜美代表は、「第2自民党」「増税官僚内閣」などと強烈に批判。野田佳彦首相は議員席でそれらの言葉を重い表情で受け止めていた。
議会後のインタビューで、小沢グループの東祥三議員は、小沢氏を中心とする新党の立ち上げを示唆。一方、鳩山氏は「民主党を立ち上げた責任者」として離党しない意思を表明。民主・輿石東幹事長は、「まだ参議院での審議がある」などと党としての処分について明言することを避けた。一方、自民・石原伸晃幹事長は、57名の民主議員が反対票を投じたことを党内不一致と受け止め、不信感をあらわにした。野田首相が政治生命をかける消費増税は、大波乱の展開を招こうとしている。
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