医療・介護ロボットなどの開発・製品化を目的とする(株)アイザック(福島県会津若松市 馬場優子代表)が、8月21日に設立した。同日行なわれた記者発表には、報道関係が10社程度、また、東北初のロボット会社設立に関心を示す病院の関係者や、地元の企業関係者など、100人程が参加した。
同社は、福岡のロボットメーカー、(株)テムザックのほか、(財)温知会(会津中央病院)と会津エンジニアリングを発起人としている。そのほか、会津大学や研究機会など、地元の協力も受け、医療・福祉に関わる医療・介護ロボットの研究開発を行なっていく予定。
今後の計画としては、まず、テムザックのロボット技術を活用し第一試作機を開発するとともに、会津大学や会津中央病院で通信システムの知見活用や実証実験およびデータ収集などを行ない、医療・介護ロボットの自立運行システムの構築を目指す。
さらに2015年には、会津若松市でロボットの生産を行ない、販売網を広げ地域とともに産業の活性化を図っていく計画となっている。
福島県は、復興計画の重要プロジェクトのひとつに位置づけた「医療関連産業の集積」を推進するため、国の平成23年度第3次補正予算を活用した「医療関連産業集積プロジェクト補助金」により、医療機器の研究開発などを支援するとしている。
そのひとつとして、医療福祉機器の研究ならびに実証試験に取組む企業を支援する「ふくしま医療福祉機器開発事業補助金事業」を実施し、同社は、この事業の採択を受けた。
地域産業の社会的貢献が期待される同社が目指すのは、(1)新産業の創出、(2)雇用の創出、(3)需要の創出、(4)価値の創出だ。
今後、超高齢化社会を迎えるにあたり、開発した商品が新たな市場を創出すると予想しており、研究体制、生産体制の拡大も視野に入れている。17年には年産4,000台を目標としている。
<COMPANY INFORMATION>
■(株)アイザック
代 表:馬場 優子
所在地:〒965-0033 福島県会津若松市行仁町9-28
創 立:2012年8月
TEL:0242-85-8590
FAX:0242-85-8591
URL:http://www.aizuk.jp
開発項目:医療・介護ロボット等の開発、製造、販売
株主構成:温知会(会津中央病院)、(株)アインファーマシーズ、パラマウントベッド(株)、(株)ビー・エム・エル、(株)みずほ銀行、(株)テムザック、会津エンジニアリング(有)
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