テレビや雑誌などで健康食品のネガティブ報道が行なわれる際、そこに識者として度々登場するのが(独)国立健康・栄養研究所の梅垣敬三氏である。業界関係者からは、梅垣氏のコメントにより「健康食品のマイナスイメージが広がってしまう」と懸念する声も上がっている。しかし、マスコミ報道での同氏のコメントは断片的なものであり、真意が伝わっているとは限らない。そこで本誌では、国民の健康、栄養を支える研究機関にて広報のトップを務める梅垣氏にインタビューし、健康食品に対する考え方を聞いた。
<同等に扱うべきでない>
――「いわゆる健康食品」に関して、テレビ等で否定的な見解を述べられていることが多いと思います。健康食品は何が問題なのでしょうか。
梅垣 健康食品を広く考えた場合、錠剤・カプセルと食品は同等には扱うことができません。錠剤・カプセルは濃縮されているので、欲しい栄養素を確実に摂取できるメリットがありますが、製造過程で有害物質も濃縮される可能性があるのです...(⇒つづきを読む)
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