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正しい政治経済を問う(2)~若者の政治参加と愛国系イベント
連載コラム
2013年5月23日 17:52

<大神宮に大音響、「憲法と国防」巡り熱いトークライブ>
 「政治経済はロックよりも熱い」――。浜口卓也・高知市議が発案したトークライブイベント「3 GOOD GROOVE SUMMER」が18日、高知市中心部にある高知大神宮であった。「若者が政治に関心を持つにはどうしたらいいだろう」という思いから始まったイベントで、昨年11月の「3GG WINTER」に続き2回目。今回のテーマは「憲法と国防」。本来厳かな大神宮に大音量の音楽が鳴り響く。酒を飲みながら、重いテーマに気軽に触れてもらうのがねらいだ。会場には県外を含む100人以上が集結。ファイヤーパフォーマンスなどもあり、境内は名実ともに熱気に包まれた。

0519_live.jpg もちろん、最も熱かったのは2時間におよぶトークライブ。上念司(経済評論家)、倉山満(憲政史家)、小坂英二(荒川区議)の3氏が登壇。イベント後援者として、神谷宗幣(龍馬プロジェクト会長)氏も駆けつけた。いずれもネットや書籍などを通じ、様々な情報発信を行なう論客だ。「我々は日本国憲法の壮大な葬式を出さなければならない」。「国を守るとは1mmたりとも領土を他国に渡さない覚悟を行動で示すことだ」――。ほぼぶっつけ本番で展開されたトークは、国政、歴史、文化など様々な話題に飛び火し、燃え上がった。20、30才代が多数を占める聴衆は、時には拍手を送り、時には固唾を飲んで聞き入った。

 3GGは、世間的にはいわゆる「愛国系イベント」に分類されるだろう。上の言葉を聞いただけで眉をひそめる向きもあるかもしれない。ここでその是非を論じるつもりはない。筆者に関心があるのは、3GGのような風変わりなイベントが今後、全国に飛び火する動きがあることだ。これらの動きを「政治的プロパガンダ」で片付けるのはやさしい。では、今の日本の言論空間に漂うある種の空気も、「様々なる意匠」として、ある特定の政治的プロパガンダによってもたらされたものではないのか。イベントを通じ、それに気づく若者が1人でも増えることは、日本の将来にとって無益ではないと思われる。同イベントに参加した顔ぶれは以下の通り。

上念 司(じょうねん つかさ)氏
 (株)監査と分析代表取締役。共同経営者はエコノミストの勝間和代氏。リフレ派で、白川総裁時代の日銀理論(金融政策無効論)を厳しく批判してきたことで知られる。最近では、「税収が上がらないので意味がない」として、デフレ下での消費税増税阻止に力を入れている。

小坂 英二(こさか えいじ)氏
 荒川区議で、区議会会派「日本創新党」幹事長。2012年8月、尖閣諸島に上陸。国内外の注目を集める。パチンコ違法化にも取り組む。護国のため「全国に3万5,000人いる地方議員の先頭に立つ」ことを目指す。

倉山 満(くらやまみつる)氏
 倉山氏は、国士舘大学講師。専攻は憲政史(憲法と国政の歴史)。現行憲法の正統性に疑問を呈す言論で知られ、「日本国憲法は落書き」、「5月3日はゴミの日」などの言葉を残す。日銀批判など経済問題についても積極的に発言。現在の関心事は「軍事と教育」の再生。

神谷 宗幣(かみや そうへい)氏
 神谷氏は、前吹田市議。自由民主党大阪第13選挙区支部長で、龍馬プロジェクト会長。同プロジェクトは、地方議員を中心に「日本を変える」ことを目指した組織で、「国士ネットワーク」と位置づける。現在民間人として、「CGS(Channel Grand Strategy)」を立ち上げ、動画配信なども行なっている。

浜口 卓也(はまぐち たくや)氏
 高知市議。3GG実行委員会委員長。詳細は下記参照。
正しい公共事業を問う(8)~高知市議の挑戦

3-GOOD-GROOVE-SUMMER.jpg

【大石 恭正】

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