６日、中央区天神のibb fukuoka ビルで、人材育成と組織改善をテーマにした企業人向けセミナーが開催された。多くのインターンシップ学生を育成し、社会に送り出してきたナレッジネットワーク（株）の森戸裕一代表取締役が、 コンサルティング会社が考える次世代インターンシップ制度「BizShip-ビジップ」 について説明した。

　現状のインターンシップでは、学生と企業が共に何も得られずに終わってしまうのがほとんどだという。そこで、同社は、ソーシャルメディアを活用した新しいビジネス創造型インターンシップ「BizShip-ビジップ」を考案。ビジネス環境をインターネット上に置き、学生に３カ月以上の参加を義務付けている点が同制度の特徴である。

　まず初めに、インターンシップに応募してきた学生たちは「社会人基礎力」、「ビジネスマナー」、「成果を出すビジネス思考」などの事前学習を受講。また、SNSなどのコミュニケーションツールを駆使し、仲間同士で、常に情報の収集・発信を続ける。こうした活動のなかで、マーケティング、コミュニケーション、リーダーシップといった社会人に必要な能力を養っていく。その後、３人チームでの新しい事業立ち上げに取り組んでいき、売上を上げることができたら、インターンシップは晴れて終了となる。

　新規事業の開発に手が回らない企業が多数存在し、従来の仕事の手伝いのためにインターンシップ生を受け入れる悪い循環があるという。そんな企業にとって、しっかりと能力を身に付けた学生たちのアイデアは非常に魅力的だ。また学生たちは、従来のインターンシップでは味わえない、社会人としての貴重な経験や刺激を体験することができ、双方にとってメリットの大きいモデルと言える。

　森戸代表は「ビジップを通じて、地域連携型人材育成を全国に広めたい」と語る。７月４日には、 アクロス福岡で、ビジネスプラン審査会 「ビズチャレ・リベンジ2013」が開催され、インターンシップ生たちが必死に練ったビジネスプランが発表される予定だ。

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