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選挙レポート

政権選択選挙の裏側(19) 記者の目から見た選挙戦(2)
選挙レポート
2009年10月10日 08:00

 1975年生まれの楠田氏と1944年生まれの原田氏。親子ほども差のある年齢ながら、戦う場は同じだ。皮肉なことに、両者の学歴も同じ東京大学法学部卒。楠田氏にとっては痛いところであるが、何より経験の深さが違う。当選回数5回の原田氏に対して、当選回数2回の楠田氏。しかも、先述のとおり小選挙区では連敗中。今回の選挙で小選挙区での勝利がなかったら、その後の進退も考えなくてはならない。
 楠田氏にとって、痛手となったのはこれだけではない。それは皮肉にも今回の選挙が「政権選択選挙」であるということだ。政権与党になるということは、第一党になるということである。絶対安定多数(269議席・全ポストを独占した上で議席の過半数を確保できる議席数)に至るには、これまでの115議席から2倍を超える上乗せしなくてはならない。
 「党幹部は、基本的に新人候補の応援をする。前職候補は自力で当選して当たり前」
 党の方針が固まる。2期経験している楠田氏は、自分の力での当選を余儀なくされたのである。少しでも安心できる材料が欲しい楠田陣営にとって、この方針は落胆するという表現では足りないくらいの衝撃を与えた。結果的には羽田孜氏らの来援を得たのだが、不安は拭えなかった。
 一方で自民党は、民主の風に危機感を感じ、勝算のあるところに大物幹部を投入する戦略に出た。原田氏のもとには麻生太郎前首相をはじめ、公明党の神崎氏、細田前幹事長ら多数の来援を得た。ビッグネームを一目見ようと、支援者や無党派層が演説会場へと足を運んだ。麻生前首相来援時の駅頭演説は、押すな押すなの盛況で、狭いロータリーを約3,000人が埋め尽くしたという。その様子を見ている楠田陣営には、ますます危機感が募るようになったのである。
 バックの力、組織の力を頼りに選挙戦をすすめる原田氏。草の根的な活動で地道に歩を進める楠田陣営。動きの派手さは、露出の高さに正比例していた。楠田陣営では終盤に至るまで、いかに名前を知ってもらうか、いかに人々の目に触れる機会をつくるかが大きな課題となっていたのである。
 課題を引きずったまま公示を迎える。公選法のしばりが厳しくなるため、できることは少なくなる。ここで楠田陣営は思い切った戦略に出た。

(つづく)

【柳 茂嘉】


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