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マングローブ植林で地球温暖化防止~ライオンズの森プロジェクト
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2010年6月 3日 11:49

NPO法人 ライオンズの森プロジェクト 理事長 山崎 広太郎 氏

山崎 広太郎 氏 インドネシア共和国をはじめ、熱帯・亜熱帯地域に生息する植物群「マングローブ」。淡水と海水が混じり合う汽水域に生息し、CO2の吸収能力が高く、地球温暖化防止に大きく貢献できると言われている。
 また、それ以外にも、エビ、カニ、小魚などの水産資源を育てる苗床の役割もあり、海水のなかに張った複雑な形の根は、水質浄化作用を持つ。そのため、魚介類の生息地となるだけでなく、土壌を豊かにするので、地元の漁業の助けにもなる。さらには、植林作業やメンテナンスは現地雇用の機会を増やすなど、さまざまな点で地元住民の生活に大きく貢献するものと言えよう。

 このマングローブの植林活動に取り組んでいるのが、NPO法人「ライオンズの森プロジェクト」である。同法人の理事長は、前福岡市長の山崎広太郎氏だ。山崎氏は、植林活動に対する想いを次のように語っている。
「世界でも最も親日的といえるインドネシアの人々とライオンズクラブが共に手を携え、世界に先駆けて、新しい時代のコモンセンスを具現化していくことができれば、それは最終的には全地球的な規模での貢献につながることでしょう」(山崎氏)

植林後1年10カ月のマングローブ 2008年12月、同法人は福岡ライオンズクラブのメンバーによる植林地視察ツアーを実施し、現地のバタムライオンズクラブと植林プロジェクトにおける協力関係を構築した。そして、09年3月、新規植林地でマングローブ植林ツアーを実施。現地バタム林業省や地元住民と協力し、総勢40名ほどで植林を行なった。また、植林事業のほかにも、地元の子どもたちへ文房具を寄贈し、教育支援を行なうなど、さまざまなかたちで地域社会への貢献にも取り組んでいる。

 しかしその一方で、インドネシアをはじめとする東南アジアの国々では、エビ養殖池開発のために広大なマングローブ林の伐採が続いている。エビ養殖で使用される大量の飼料や薬剤は土壌を汚染し、4、5年でその土地は使えなくなる。すると、また、伐採が行なわれるといった悪循環が続いているのだ。
 そこで同法人では、インドネシア海洋水産省管轄のシアトルジョ水産専門学校と協同でマングローブの森とエビを共生させる循環型のエビ養殖池の開発に着手した。09年8月8日、協同事業の調印式を行ない、09年12月から同学校の職員と周辺住民による植林が開始された。インドネシアの現地住民から寄せられる期待は大きい。

 これまでに紹介したマングローブの植林に関する事業は、(株)ワイエルインベスト(本社:福岡市中央区天神、山本亮代表取締役社長)と、現地法人PT.Yamamoto Asriに委託している。同社はインドネシア現地政府との間に約10万500haの土地について30年の使用許可覚書を締結し、すでに約1万1千haの植林実績を有している。
 実際の植樹作業は現地雇用に頼ることもできるが、希望者でツアーを組み、会員の手で直接植樹することも可能だ。実際に、7月28日から31日までの4日間の予定で「マングローブ植林ツアー」を予定。地球温暖化防止や地域社会活性化に貢献できる機会を広く与えている。植林されたマングローブは同法人が管理しており、ブログ「地球にマングローブを!!FROMインドネシア」でその成長過程を見ることができる。

【山下 康太】

▼関連リンク
ライオンズの森プロジェクトHP


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