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東日本大震災

被災体験 涙の訴え、求められる心のケア~被災地リポート(7)
東日本大震災
2011年5月27日 13:00

塚本 正夫さん 連日、県外から多くのボランティアが石巻ボランティアセンターに集まり、被災者宅の泥出しや家財道具の撤去などを行なっている。
 栃木県日光市で旅館経営をしている塚本正夫さん(31)は、5月24日から27日までの4日間、同センターで復興支援活動を行なった。塚本さんは、ボランティア活動は今回が初めて。事前にインターネットで情報収集し、県外からのボランティアを多く受け入れていた同センターに行くことを決めたという。

 そのきっかけは、友人の飲食店経営者が震災直後に被災地の炊き出しに参加し、さらに、店舗の通常営業における売上の10%を義援金として寄付していることを知ったことだった。「自分もぜひ被災地の役に立ちたい」と塚本さんは、ひとりで石巻市まで7人乗りの自家用車で駆けつけた。「宮城や福島が大変なことになっているのに他人事ではいけないと思って参加しました。ここで見たこと、経験したことを周囲に伝えていって、支援を呼びかけていきたい」と語った。

 活動のなかで塚本さんは、被災者の心のケアが必要だと痛感したという。「ボランティア先で会ったお婆ちゃんが、震災の体験を泣きながら私たちに一生懸命伝えようとしていた。ずっと話しかけてきていた。泥を出すボランティア以外にも、被災者の方々と話す専門のボランティアも必要だと感じた」と塚本さん。その言葉からは、やりきれなさが伝わってきた。

石巻ボランティアセンター受付(26日撮影) 実際に、災害発生当時を思い出し、感極まって涙ぐむ被災者は多い。それでもボランティアに伝えようとするのは、次の世代にこの大災害の体験を伝えるだけではないだろう。これまでたくさんの被災体験を聞くなかで、想像だにしていなかった災害が現実のものであることを、自分自身に言い聞かせているようにも感じた。

【特派員:中山 俊輔】

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