破産手続開始決定 負債総額 1,897億円
8月26日、同社は東京地裁から破産手続開始決定を受けた。破産管財人は鈴木銀治郎弁護士(隼あすか法律事務所、東京都千代田区霞が関3-2-5-4F、電話03-3595-7070)。負債総額は1,897億円。
同社は、1973年に三和ファイナンスとして創業された消費者金融。ピーク時には400店舗を超える店舗網を有し、400億円の営業収入を計上していた。業界内では準大手にランクされ、相応の知名度も誇っていた。
しかし、消費者金融への過払い金返還訴訟の急増、取り立て行為の社会問題化などにより業界全体が縮小していくなか、同社も業績低迷を余儀なくされた。2008年9月には、かざかファイナンス(株)(現:ネオラインキャピタル)傘下となり資金的な支援を受けることになった。
ここ数年は、債権者から第三者破産を申請されるなど不安定な業容に陥り、事業継続を模索していたものの、資金繰りの悪化が顕著になったことで今回の事態となった。
なお負債総額1,897億円は、今年では㈱安愚楽牧場の4,330億円に次いで二番目の規模の大型倒産である。